実際の生活と算数の問題と直接結び付くわけではありません。文章題を解くためには,まず文を読めなければいけません。でも,文字を音声に変えるだけでは読んだことになりません。つまり,文章を読んで場面を思い浮かべなければなりません。「読みなさい」と言って読んで意味が分かるのであれば簡単なことですが,言っただけではできません。そこで読まなければならない状況を作りだすことにしました。
子ども達に自分で問題を作ってもらうことにしました。具体的な数値,例えば「700円で買い物をして1000円札で支払うとおつりが300円」を用意します。その数値に合わせ,お釣りを求める問題を作ってもらいます。何の数値かを読まないと問題は作れません。また,文を書くこともよい練習になります。何を求める問題なのかがわかる文,読んだ人に内容がわかる文を書くことは少し大げさに言えば論理的に正しい文を書く練習になります。