「読む」・「書く」ことに力を入れています。
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「昨夜は何を食べたの?」と聞かれて「算数の勉強をした。」は答えになっていません。会話では,このような頓珍漢な答えはほとんどありません。しかし,テストなど文字に書くときにはよく見られます。
原因として,「問題を読まない」「問題を理解していない」などとよく言われます。確かに「問題を読まない」ということはよくあります。では,なぜ子ども達が文を読まないのでしょうか?
一つは,テストとは子ども達にとってどんなものかということがあります。低学年の子に目立つことですが,テストは「授業で習ったこと」,「覚えたこと」,「知っていること」を書くもののようです。
ですから,問題文中に授業で習った語句を目にすると,その語句について「覚えたこと」「知っていること」などを書いてしまうようです。つまり,子ども達はテストの問題文を読む必要性を感じていないということがあります。
テストは「知っていること」を書くものではなく,問いに合わせて答えを書くものであることを教えてあげる必要があります。そして,問いに合わせて本文を読めば正解が見つかるでしょう。
次によくあることは,「本文中に答はある」ことを知らないために,自分の考えを書いてしまう。子ども達自身の考えを問う問題は,一部の問題を除きほとんどありません。本文中に答えがあることを知っていれば,答えを見つけるために本文を読むことが必要だと分かります。
読むことの必要性を子ども達に説明しないといけないのです。
文章の内容を理解するには。
書かれていないことに気がつく必要があります。「雪が降ってきた」質問されなくとも,季節や場所を連想できるようになるといいでしょう。