ごあいさつ
通信Back number 2014年4月~2015年3月
2015年3月26日 No.316 久しぶりに小学生とプラバンをやりました。何年ぶりでしたので,何を用意すればよいのか,またどんな手順だったかを思い出すのがちょっと大変でした。まずは,プラバンを買う,次に適当なサイズに切り分けなければいけません。そこから失敗しました。サイズを間違え大きさにバラつきがでました。子ども達はサイズなどまったく気にはしていないのですが,私としては間違えたというのが気になって仕方ありませんでした。ひょっとすれば,子ども達が答を間違えた時と同じ気分でしょうか。まだまだバタバタが続きました。 プラバンは,マジックで絵を描きます。当然ですが,黒や赤のマジックだけでは間に合いません。何色かはあったので当座はそれで間に合わせましたが,結局は足りないということでホーマックまで子ども達と一緒に買いに行きました。また,オーブントースターはあるけれどお皿が見つからない。焼くときの注意点は何だったろうか。しかし,やり始めると何となく思い出すものです。痛くないように四隅を丸く切り取ったり,キーホルダーや飾りとして使えるようにパンチで穴を開けたり焼くまでの準備はできました。焼くのはオーブントースターに置くだけですからたいした手間のかかるものではありません。わいわい言いながら無事プラバンは出来上がりました。はがき程度のサイズが証明写真程度の大きさになりますから,最初の絵に少々の失敗があっても出来上がりではわからなくなります。誰がやっても結構上手に見えるところがいいですね。 そして,失敗したおかげで副産物もありました。まず,マジックを何処に置いたかわからなくてあちこち探していると,昔作った懐かしいプラバンがいくつか出てきました。鉄腕アトム,あられちゃんや銀河鉄道999の絵でした。鉄腕アトムは教科書に使われていてみんな知っていましたが,あられちゃんや銀河鉄道999は知らない子がほとんどでした。時代を感じました。ちなみに小学生が描いた絵は妖怪ウォッチやアナと雪の女王でした。 また,足りない色を買いに行き,小学生から通学路が決まっていることなど教えてもらいました。通学路が決められているのは,交通事故や誘拐などを考えると仕方がないのでしょう。でも寄り道の楽しみがないのは何ともさびしいことと思いました。思えば,以前は文房具を買うお店が近くにいくつかあったし,遠足のお菓子も近くにあった駄菓子屋さんで子ども達が買っていたものです。スーパーなどと違って駄菓子屋さんはおまけしてくれたりしたようです。ずいぶんと変わったものだと改めて感じさせられました。 なかなか好評でしたからまたやってみようと思っています。そして,次はプラコップも入れてやってみようと思っています。確かコースターのようなものが作れたはずです。でも,中が見えるように,オーブントースターのガラスをきれいにしないといけません。プラバンが縮んで行くとき,くしゃくしゃになって失敗かもと思わせる,ハラハラドキドキがないと面白みが半減です。次回は用意を整えて,でも失敗から予想しないものが出てくるから面白いのかもしれません。いずれにせよ楽しくやりたいと思っています。 ♥公立高校学力検査…3月4日(水)に実施された学力検査の平均点は科目によって多少の変動があったものの,合計では昨年度とそう変化はなかったようです。 ○国語…標準・裁量とも昨年同様易しい出題でした。 ○数学…標準は昨年よりも少し難しかったようですが裁量は同程度だったようです。 ○社会…昨年と同程度のやさしめの出題でした。 ○理科…小問集合の問題が昨年より難しくなり完全回答が増えたため平均点は下がるようです。 ○英語…昨年と同程度の難易度でした。 どの教科も出題形式は昨年と変わっていません。しばらく同じ形式が続くのかもしれません。 ♥年度の異なる卒業生が何組か集まり,ゲームやおしゃべりが弾みました。例年になくにぎやかで忙しい,でも楽しい3月でした。
♥イモリ…おばさんや子ども達から,太ったといわれています。確かにおなかのでっぱりが大きくなったようです。でも食べる餌は少ないし,三日に一度程度しかあたっていなのですが……。そして飼育しているイモリの寿命は10年以上という記録があるとか,ちょっと驚かされました。買ってきた去年の六月で何歳だったのか知れませんが後数年の寿命があるのでしょうか?水替えも餌もそんなに手間はかかりませんが,ちょっと責任重大だなあと心配しています。 —————————————————————————————————————————————————— |
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2015,02,26 No.315 受験勉強のため中3と高3が毎日のように塾に来ています。高校生は二次試験の英・数・国を勉強しています。私と一緒にするのは数学が中心になります。部活をしていましたから本格的な勉強は夏休み頃からです。短い期間ですが集中して勉強をしてきましたからよくできるようになって来ています。若いということは物事の飲み込みが速く,何よりも私のような思い込みがないところが強みでしょう。昔の経験が邪魔になることさえあります。 その昔,大学受験のときだけですが私も勉強しました。苦手の英数には手を焼きました。英語はなんとなくお茶をにごした勉強で,かけた時間に比べてどのくらい実力がついたか怪しいものでした。しかし,数学は力がついたと実感しました。始まりが低いものでしたから上がって当然というべきかも知れません。 数学の勉強で計算はずっと苦手で嫌いでしたが,大学受験の勉強で計算を苦にした記憶はありません。どちらかといえば,答えが簡単な数値になって計算が楽だったような思いが残っています。これは,いやな計算のことを忘れ,思い出を美化しているということでしょうか。 ともかく嫌いなものですから,高校生と数学をしていても計算をしないことばかり考えます。まあ,手抜きをやりたいだけだという説もあります。しかし,時にはどうしてもたくさん計算しないと解けない問題があります。そんなときは,嫌がっていることがまともに顔に出るようです。「計算は嫌いだ」と自分でも言っていますから,一緒に勉強している子ども達も私の計算嫌いを良くわかっているようです。ある時など,子どもから「おじさんには解けない問題だよ」と言われ,どんな問題かとたずねると,子どもは笑いながら「いっぱい計算しないといけない問題だよ」との返事で,「ああそうか」と私は納得し,それを聞いて他の子も「そうだね」とばかりにニコニコと笑っています。 そんなたわいない会話をはさみながら,受験生は労をいとわず黙々と問題を解いていきます。「少し休憩すれば」,「科目を変えれば」と私が勉強にブレーキをかけるといった調子です。休憩中に軽食を取りますが,食べ終わるとすぐに問題に向かったりします。試験まで残る日数はわずかとはいえ,若いから大丈夫なのでしょうが疲れるのではと違った方向で心配になります。 中学生は志望校を決めてからの猛勉強です。そして,英・数もありますが,得点源としてプリントやまとめテキストを使って理・社の底上げを目指しています。 高校生は,高校受験の問題を見たりして「楽だね」などと言っていますが,中学生にとってはそれなりに大変です。私に「問題をよく読んで,意味を考えて」などとしかられながらも,めげずに勉強しています。 彼らは,もう少し続けなければなりません。普段は神様なんて考えもしませんが,今は良い結果になるように祈るばかりです。 ♥嫌いな計算ですが,お付き合いを続けていると,ちょっと式を変形すると計算がとても簡単になるといったことに気がつくようになりました。それからは,計算をするよりも,式を変形できないかといったことに注意がいくようになったようです。結果的に速く正確に計算ができるようになった部分もあります。嫌いなものは嫌いで仕方がないのですが,それなりのお付き合いがあればいいこともあるのかなと思います。
♥イモリ…亀を飼っている子どもから「亀は肉をよろこんで食べるから,イモリもたべるよ」と聞いていました。こころみに豚肉のかけらを爪楊枝に刺して鼻面に持っていくと,ものすごい勢いで食いつきました。 —————————————————————————————————————————————————— |
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2015,01,26 No.314 年末からタブレットを使い始めました。パソコンとほとんど同じような機械なのでしょうが,入力の仕方など違うところもあり練習中です。子ども達のほうが機能をよく知っていて使い方も上手です。入力に手間取っている私の様子を見て,子ども達は面白がっているのかもしれません。 パソコンやタブレットは便利な機械なのでしょうが,自由に使えるようになるにはそれなりの知識の習得や練習が必要なことは間違いありません。そのためには,それなりに時間をかけ努力をしなければいけないでしょう。さて,その努力ですが私は好きではありません。いつのころからか「努力」という言葉をできるだけ使いたくないと思うようになりました。タブレットを前にして,練習をしなければ,と努力をしているようです。 私の嫌いな言葉に「がまん」というのもあります。子どものころ注射の前に「がまんしてね」と言われたものです。タブレットをいじりながら,なぜ「努力」や「がまん」という言葉がいやになったのだろうか,とふと思いました。 そして,この文章の下書きに,「私はタブレットの練習をゲームのようなものと感じ,特に努力を強いられているといった思いはありません。」と書いて気がつきました。「努力」・「がまん」に共通な点はどこか強いられた感がつきまとうのです。つまり,自分の好きなことや興味のあることをしているときには,労力と時間をかけ,まさに忍耐強く努力をしますが,あまり苦にしません。努力や忍耐は人に強いられるものではなく自分自身の意思で行うものなのでしょう。 注射は熱が下がるとか痛みをとるといった目的でするのでしょうから,痛いといってあばれても自分のためにはなりません。でも,痛いといって泣くくらいはがまんしなくても許されてよいと思います。子ども心にそんなことを思ったのかもしれません。「努力しなさい」こちらは様々な場面で聞かされてきたかと思います。特に親や身近な大人達に「自分のためだから」と言われたと思います。まあ,その通りに違いはないのですが,どこかストンと心に落ちないものがあったのでしょう。あるいは,単なる天邪鬼な性格のせいかもしれません。 一般的な社会生活をするためには,最低限のルールやモラルを守らなければなりませんから,努力やがまんが必要なことは当然だと思います。最低限とはどこなのかというと,人により線の引き方が異なるかと思いますが,自分自身のためでもあるわけですから,これとて人に強制されるものではなく納得してするものだと思います。強いられた感がなければ,誰しも忍耐強く努力ができるのでしょう。しかし,勉強,字にもあるようにどこか強いられた感が付きまといます。強いられたというよりは,やらされている感というほうが良いかもしれません。もう一つ努力という言葉にひっかかりを感じることがあります。例えば今言われるブラック企業のような,明らかに非合理的な努力を強いられることがちょくちょくあるように思います。学校の勉強で書くことのできる漢字や単語を書かせるといった中身のない努力を強いられるといったこともあります。どうすれば納得し努力を続けることができるのか,難しいことではありますが,意味のある中身のある課題を考えてやっていきたいと思っています。しかし,勉強で努力をやり続ける,努力嫌いの私など頭の下がる思いです。そして,その努力を受験生はよく続けています。やはり,ありふれたことですが,目的や目標といったことはとても大切なようです。 ♥イモリ…正月休みを乗り切って元気?にしています。 そして,水栽培のヒヤシンスが咲きました。二つはちゃんと花茎が伸びてそれらしく咲いています。しかし,この寒い時期に無理やり花を咲かせようというのですからどこか無理があるのかもしれません。あとの二つの球根は花茎が十分に伸びず,いじけた感じで咲いています。手入れが悪いという説もあります。 —————————————————————————————————————————————————— |
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2014.12.26 No.313 一年で昼が最も短い冬至が22日でした。あとは徐々に日が長くなっていくので,冬至を一年の始まりとした民族や地域があったと読んだ記憶があります。気がつけば一年の終りです。子ども達に一年間お付き合いをしてもらいました。私が主に子ども達とかかわるのは成績を意識した学校の勉強が中心にあります。少しずつ成長していく彼らの勉強という一面だけですが,私達が少しでも彼らの成長の助けになったのであればうれしいことだと思っています。 一面だけと書きましたが,学校の勉強ができるようになるには様々な要素が満たされなければいけません。字の読み書きができれば,計算ができれば勉強ができ成績が上がるか,そうは簡単にはいきません。 植物の成長について「リービッヒの最小律」ということをかなり昔に習ったと記憶しています。植物の成長には日光や土壌の性質や様々な栄養分が必要です。多くの要素が絡み合って植物は成長しますが,その成長は満たされている要素ではなく,最も満たされていない最小の量しかない要素によって決定されるという内容でした。よって最小律といったのだと怪しい記憶があります。 勉強にも様々な要素がありますが,どの要素が必要なのかがわかればなどと思ったりします。植物の栄養状態などは葉や花など眼に見える部分に現れることは簡単に分かり,適切に対応すれば見事な花や実をつけることができるようです。人間も体調など外から見える部分についてはどうすればよくなるか比較的わかりやすいかと思います。最近は神経性とか言いますからそう簡単なものではないようですが,眼に見えることは分かりやすいといえます。 頭の中でしている子ども達の勉強は眼に見えないのですが, 日々成長しているのだと思います。植物もそうですが,育ち方や成長の速さはみな違っていますが,りんごはりんごにスイカはスイカに育つと決まっています。しかし人間は,どう育つかは分かりません。何がその子らしいのかは分かりませんが,おそらく,その子らしく育つのが一番その子にとって良いことなのだと思います。その子らしく育つために,学校の勉強に限らずいろいろなこと,例えばモノポリーや大富豪といったゲームだって,子ども達の栄養分になるかと思います。あれもこれもと思いながらできないことの多い私ですが,どこまで栄養分になれるかいろんな挑戦をしたいと思っています。 そして,子ども達がどう育つのか,金子みすずではありませんが「みんな違ってみんな良い」,そしてどこまで育つのでしょうか。学校の勉強といった限られた範囲ですが,彼らの成長にかかわりどこまで彼らを伸ばせるのだろうかと年の終りに改めて感じています。そしてどう育つのかも楽しみにしています。 ♥イモリ…半ば忘れ去られたような存在になっていますが健在です。六月の末に買いましたから六ヶ月間生き抜いたことになります。あまり食欲はないようですが,と言いながら鮭の焼いた身は驚くほどの勢いで食べました。初物だと思うのですが食べ物とちゃんと分かったようでした。本能だとは思いますがよく分かるものだと感心しました。以外に丈夫なようですから,年を越しそうです。でも正月休みを乗り切れるかと心配しています。 —————————————————————————————————————————————————— |
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2014.11.27No.312 今月から電気代が高くなりました。値上げから北電の社長がお詫びをしていたニュースを思い出しました。謝るからには値上げについて何か過失あるいは間違いがあったに違いがないと思います。新聞を熟読したわけではありませんが,社長は何処をどう間違えたとか何に過失があったのかには触れなかったようです。何を間違えたのか話していないのですから,その原因や間違いが起こらないように今後どう対処するかといった建設的な内容は何もなかったと思います。お詫びとは謝ることが目的で,謝れば許されるということなのでしょうか?謝ってすべて終わりといった印象を受けました。そして,マスコミがあれから北電の間違いを追求しているようでもなさそうです。政治家の失言なども同じようです。まるで何事もなかったかのように,謝ればおしまいのようです。 世の中の間違いや失敗が何の責任も取らずに,謝って許されるならこんな楽なことはないでしょう。もし,謝っておしまいになるのなら子ども達にとってもありがたい話です。テストの間違いもこうであってくれれば,みんなが満点なのですが,そうは甘くはありません。定期試験が終り,子どもたちの学習面での間違いや失敗は点数や成績として厳しく責任を取らされます。学校のほうが世間よりも厳しいようです。というか,子ども達に厳しくということでしょうか? 社長や政治家といった地位はその社会的な責任の重さゆえ,周囲からの敬意や高額の報酬を受けているのだと思います。そして,社会的な責任があるわけではない子ども達の学習の間違いは厳しく内申点といった形で評価されます。しかも,失った内申点は取り戻せないという冷たい制度です。子どもには厳しく,社会的な地位や責任のある人には甘い世の中なのでしょうか。 さて,制度について愚痴をこぼしたところで,子ども達の失敗や間違いがどうにかなるものでもありません。間違いを無くすことは至難ですが,何とか減らすように勉強をしなければなりません。しかし,これもそれなりに難しいことです。 一つは自分で間違いをチェックできるようになることが考えられます。後から見直すということではありません。簡単な例としては,数学の長さや面積を求める問題が考えられます。このタイプの問題はマイナスの答えは出ません。マイナスになるとわかった段階で見直すことになります。以外に最後まで計算を続けたりしています。角度の問題でもこうしたことが見受けられます。こうした間違いは常識というか,問題に対する感覚を磨くことが必要でしょう。 感覚を磨く練習として,見かけた車のナンバーや電話番号の数字を足し算してみるなどということはよいかもしれません。塾の電話番号771-1875は7+7+1+1+8+7+5=7×5+1=36,7711875は9で割り切れます。市外局番001をつけると割り切れなくなります。つまらないことかもしれませんが数に対する感覚はよくなります。ドライブの折など親子でやってみるのも悪くないかと思います。 ♥演習授業…ミスをなくすと書きましたが,基礎的な知識の積み重ねが学習の基本かと思います。何が基礎的知識なのかは難しいところがありますが,主に英数を土曜日に希望者を対象に演習授業を行うことにしました。 ○中3…入試に向けての問題演習,英語長文や数学は関数を中心として ○中1・2…英語の長文の読解,数学は応用題を中心に (曜日や時間帯は変更することがありますが,そのつど連絡いたします。) ♥学力C…A,Bに比べ少し易しく,点数の上がった子が多かったようです。一昨年から入試の出題形式が変わりましたが学力A,B,Cの出題形式は従来から変わっていません。そのため,裁量よりは少し易しいようですが,標準の入試に比べると随分と難しい試験という印象です。 定期試験が終りました。私も子ども達もなんだかほっとしています。 ♥定期試験…中学生はみんなよく勉強しました。試験続きの中3には大変だったでしょう。結果がでた科目もあれば失敗した科目もありました。試験はこれで終わりではありません。中3はこれから入試本番ですし,1,2年は学年末で総仕上げとなります。これから,クリスマス・お正月とイベントが続きます。しっかりと遊ぶことも大切ですが,生活リズムを乱さず体調に気をつけてください。
生活リズムについては冬休みのような長期の休みにはよく強くいわれ,学校に通っているときはあまり言われないようです。しかし,土日や三連休のときなど夜更かしをしたりすることもあるかと思います。休みに限らず,私と違い若い中学生ですから,リズムが崩れもすぐに元に戻せるとは思いますが,普段から生活のリズムには気をつけてください。 —————————————————————————————————————————————————— |
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2014.10.27No.311 学力低下はゆとり教育のせい,太平中の理科の成績のつけ方を見て,これは間違いで,実は絶対評価のせいではないかと疑っています。 なんといっても定期試験の比率の小さいことに驚かされました。評価の対象の中で定期テストの比率はなんと51%,49%は平常点です。この比率でいけば,定期テスト0点でも平常点が満点だと3がつきそうですし,試験が満点でも平常点で3がついてもおかしくありません。 平常点は小テストなどを除けば,数値では表せない提出物や授業態度といったものが中心です。しかし,成績をつけるためには平常点を数値であらわす必要があります。実情を知らない私の想像かもしれませんが,子ども達の話しや様子をみていると,平常点を数値化するために子ども達や教師は大変な労力と時間を費やしているように思えてなりません。 まず,平常点をつけるために提出物の点検をしなければならないでしょう。子ども達がワーク1冊を提出するためには,ほぼ毎日1ページをしなければ提出に間に合わないでしょう。教師はといえば百冊あまりのノートやワークを点検するのですから,1冊のワークを見るのに1分として100分ほどかかります。そして,その結果をパソコンに入力し間違いがないかチェックするといった面倒な作業が続くのでしょう。ワークだけでもこんな調子ですから,ノートや実験や実習のレポートなどもあるでしょうし大変だろうと思います。 そして小テストの回数も増えたように思います。小テストだって,遣い回しが利くとしても,一度は作らなければなりませんし,印刷しなければなりません。 また,観点別評価となっているため,観点に合わせた評価の対象となるプリント類がたくさん作られているようです。先月書きました音楽の楽譜を写すのもそういった評価の資料になるのだと思います。子ども達が家庭科のレシピを書いていましたが,材料の比率や作り方を書くだけでなくイラストをつけなければいけないそうです。家庭科の先生がイラストの評価もするのだろうかと不思議に思いましたが,教師だけでなく子ども達の労力も大変です。 こんな平常点のための労力が果たして子ども達の実力につながっているのでしょうか?例えばワークで練習をする。聞こえは良いのですが,全員が全部の問題を解いて提出です。ろくに方程式が解けない子に応用題をやらせる,すらすら方程式を解ける子に計算練習をさせるといったことになっています。できない子は応用題は解答を見て赤ペンで書けばよいのでまだしもですが,実力のある子は点数アップにつながらない計算練習をしなければなりません。 夏休みや冬休みに出される英語や漢字の宿題もそうです。書けるか書けないかにかかわらず,自分の名前に含まれる漢字であっても,中一のIという英単語も同じ回数だけ書かなければなりません。目的は何なのでしょう。 そして公平性という点でもどうかと思います。楽譜でもそうでしたが,小テストはもっと露骨です。全クラスが同時に行うわけではありません最初のクラスから当然のごとく他のクラスに問題が伝えられます。 また平常点には興味関心という項目があります。理科に興味や関心のない子に,興味関心を持たせるのが教師の役割でしょうから,この項目は生徒評価とは無関係のような気がします。生徒としては関心がなくともある振りをすることになります。私も子ども達に漢検や英検の受験を進めたりします。受検によって興味関心があることを示すという発想です。寂しい話です。 そして提出につき物なのが,きれいに書くといったことです。きれいなワークやノートだから実力がつくといったものではないでしょう。個性的な字は否定され,問題を解くよりもきれいに書くことに労力が費やされたりしています。実力をつけるためなのか成績をつけるためなのかわからなくなってきます。 教える側も教わる側も平常点に振り回され無駄な労力と時間を割いて,結局実力がつかないといったところだろうかと疑ったしだいです。 ♥学力総合A・B…得点通知表が手渡されたかと思います。北海道学力コンクール事務局の集計による平均点は次の通りです。 Aに比べBは少し易しかったようです。なお,事務局の集計は近辺の中学の平均点よりかなり高く出ていますが,中学の実力とは関係がありませんから気にしないでください。 ・総合A 5教科…161 国…37 数…28 社…29 理…33 英…34 ・総合B 5教科…169 国…38 数…31 社…29 理…34 英…38
♥学校の進度が例年になく早いようです。二学期末の試験範囲がどんどん広くなります。それこそワークなどしっかりと手がけてください。
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