ごあいさつ

通信Back number 2015年4月~2016年3月

 

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 2016年3月25日(金)No.328

 問題を作る問題を小学生にやってもらっています。足し算と引き算,掛け算と割り算の問題だと,簡単な文章ですむから子ども達にも楽な問題だろうと思っていました。手本を自分で作るので,いざ自分で書きだすと,何を求める問題かを伝えるのは結構大変だと思い知らされました。短くすませたくて短くすると説明不足でまずいと思い,わかり易くしようと説明を加えると,文章が長くなりかえってわかりにくくなったりします。ほどほどが難しい。下手な文章でも論理的に正しければ良しとする,と割り切って例題を書いています。なんだか高校入試の英作文の採点基準のようです。子ども達の作る問題文は,何を求めるかがわかり論理的に間違いがなければよいとして同じ基準で見ています。

子ども達は学校で作文を書いてはいると思いますが,論理的に相手に何かを伝えることを目的とした文章を書くことはあまりないようです。この頃は少し慣れてきましたが,最初はかなり苦戦していました。

書くことだけでなく,4コマ漫画や文章を正しく並べ替えることもやっています。読み方の練習でもありますが,話の筋を考え論理的なストーリーや文章になるように並べる練習です。

書かれた論理がわかるように,また何かを正確に相手に伝えられるようにと考えています。私の題材の選択といった問題がありますが,コツがつかめたようですので改良を加えて続けていきたいと思っています。

また,文章では小学生には,4コマ漫画のストーリーを書かせることもあります。文章全体では同じことの繰り返しが多かったり動作に主体がはっきりわからなかったりと手直しをしています。その一方,私には思いもよらない場面の説明を書いてくれたりします。感性の違いなのか年齢の差なのか,でも上手に雰囲気を表していたりして感心させられます。子ども達の違った面が見えることも楽しみの一つです。

♥無事受験が終わりました。第一志望校に合格したとはいえ,受験生には失礼ですが,ハラハラドキドキの受験でした。本人は精一杯の勉強をしたつもりと思いますが,私をはじめ,親や周囲の人達はやきもきしていたのではないかと思います。これから楽しみではあるけれど少し不安な高校生活が始まります。来月の今頃はそんな不安も忘れてエンジョイしていることでしょう。もし何か不安であれば塾に顔を出してください。少しは経験がありますから,なにかお役に立てるかもしれません。

♥小学生とまたまたプラバンをしました。今回は今さらながらですが,パソコンの時代だと感じさせられました。プラバンは下絵をなぞることが多いので,子ども達には絵を持ってくるように言ってありました。ところが,そんな必要はなく,パソコンで検索すれば無数の絵が出てきます。後はプリントアウトすれば問題なし。困ったのは私が子ども達の言うキャラクターを知らないことでした。私には意味不明のカタカナ語の名前のため,入力がスムーズに進みませんでした。私の勉強不足ですね。

♥公立高校学力検査…3月3日(木)に実施された学力検査の出題傾向は昨年度からあまり変化はありませんでした。難易度は,裁量問題は少し難化し,標準問題は科目により多少の変化はありましたが,合計点ではさほど変わらないようです。

○国語…出題形式に変化はなく,裁量問題の配点は21点でした。標準・裁量ともに昨年より多少は難化しました。

○数学…裁量問題の配点は21点で昨年より3点増え,問題は少し難化しました。標準は昨年よりも少し易しくなりました。

○社会…小問集合の配点が21点あり分野別では歴史公民に比べ地理の配点が少なくなりました。昨年と同程度のやさしめの出題でした。

○理科…小問集合の配点が18点。計算問題が減ったため平均点は上がりそうです。

○英語…裁量問題の配点は20点でした。標準は昨年と同程度の難易度で裁量は少し難化しました。

どの教科も出題形式は昨年と変わっていません。しばらく同じ形式が続くのかもしれません。

 

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2016年2月25日(木)No.327

1・2年生は朝の10時半から夕方の6時までという長丁場の定期試験勉強をしてみました。お泊りの勉強よりもハードだったのではないかと思います。少なくとも私にはとても疲れるものでした。普段だと一斉に問題を解いている間は,私が一息ついてほっとする時間です。しかし今回はそうはいきませんでした。試験勉強ですから,各自が問題を解き,その答え合わせを私がします。間違いの訂正と解説やヒントを子ども達に与えます。次々とプリントの類が私に押し寄せてきました。一息つく暇もなく,やり終わった子には次の問題を用意しなければなりません。子ども達が次々と問題に挑戦しているのですから喜ぶべきことなのでしょうが,びっしりと働かされた感じでまいりました。おまけに,昼食休憩の時間がなぜか短く,これでは疲れると思い3時前に休憩を取りました。ところが,子どもたちは大富豪を二度ばかりして少し息抜きになったようですが,その間も私は丸付けに忙しく追われっぱなしでした。確かに,プリントの用意や丸付けを少々安易に考えていた私が悪いのかもしれません。そんな調子ですから,私は6時前には息が上がっている感じでした。

子ども達はというと,多少のおしゃべりタイムはありましたが,長い時間の勉強にはさすがに疲れたようにみえました。

ある意味試験前のにわか勉強でしたが,それなりに試験範囲のおさらいはできたかと思いました。まあ,普段の積み重ねにはかなわないのですが,少しは役に立ってくれればという思いでした。実際の成果もありますが,勉強した感を持ってほしかったのと,みんなで勉強ということで勉強に向かう雰囲気ができれば良いのではと思っていました。また,他人の勉強する姿勢を見ることも参考になったかと思いました。本当のところは,勉強させたという私の自己満足なのかもしれません。成果が上がり,子どもたちがやりたいとあれば,大変で疲れましたがまたやってみようかと考えています。やるとすれば次回は6月の定期試験前ということになります。

まあ,年に数回であれば体力的にも心配ないのではと思っています。しかし,中3の学力テストA・B・Cを考えると少々大変かもしれません。

しかしこんなことで点数が取れたりすれば,まるでにわか勉強の勧めのようなことになってしまいます。なんといっても普段の勉強が大切です。本当に試験前のおさらいとしてやるようになればと思います。そして「勉強するぞ」という気持ちができてくれればいうことはないでしょう。

♥少し前に冬休みが終わったと思っていましたが,私立の入試が終わり1・2年生の学年末試験も終わりました。気が付けば二月も残りわずかになりました。「二月逃げる」とはよく言ったものです。

そして,中3生は公立の学力検査まで残りわずかとなりました。できる限りのことはやり,気持ちよく試験にのぞめれば合格に近づけるでしょう。また,中1・2生と小学生は学年の終わりですから,次の学年に向けてやるべきことをやっていきましょう。特に中学生は試験に追われることもありませんから落ち着いて勉強ができます。今までのように英文和訳,地図・年表作り,また普段はできない読み物に挑戦する予定です。

♥受験生の生活♥公立高校の学力検査

穏やかなお天気で私立の入試が終わりました。次は公立の学力検査です。あと少しの日数を残すのみですが,体調に気を付け勉強に励んでください。

○朝食を抜かないようにしてください。朝食抜きは,エネルギー切れになります。試験の朝は、炭水化物をたくさん取ってください。 脂肪の多い肉類は控え,ご飯・パン・バナナ等で炭水化物をとり,体を温めるためにタンパク質が豊富なみそ汁・牛乳・卵などがよいそうです

○公立高校の学力検査は20分の長い休憩時間があります。参考書に目を通すことはもちろん,深呼吸や軽いストレッチなどで,体の緊張をほぐすのも良いことでしょう。また,水分補給やトイレなどにも注意が必要です。

○勉強は基本的なことのおさらいをしておきましょう。特に,理科や社会の用語を確認すると良いでしょう。

○受験当日の受験票など持ち物のチェックも忘れないでください。飲み物や軽食なども用意すればよいと思います。飲み物はお茶やスポーツドリンクが良いかもしれません。

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2016年1月25日(木)No.326

 私が昨年から取り組んでいる「問題を作る」問題は,参考書や問題集でたまに見かけますが,そのための問題集はないようです。つまり問題を作る私には見本というかお手本がありません。子ども達でいえば,今まで見たこともない問題に出会ったという感じでしょうか。どうすればいいだろうかとおろおろしたり,何か役に立つものはないかと参考書を見たり,子ども達とそう変わらないなあと苦笑いしています。

書かれた条件に合わせて問題を作ってもらいます。その条件は問題集や教科書に出てくる,しかも子ども達が解いたことのある問題を想定しています。ですから,解いてきた問題に似せて作ればいいと安易に考えていましたが,そう簡単なものではないようです。思えば文章を読むことと書くことは全く違うという当たり前のことに行き着くのかもしれません。

低学年には九九の問題を作ってもらいました。文を書くなどあまりないでしょうから,初めは戸惑ったようですが要領が分かると比較的スムースに進みました。この調子でいけばと思っていましたが,足し算と引き算の問題を作ってもらうと意外なことに苦戦しています。確かに少し要領が違い,まごついている感じです。もう少し練習すれば慣れてくるでしょう。

何にせよ,作る本人は大変なようですが,見ている私にはとても勉強になります。倍を求める割り算の問題を作ってもらっているときには,式を立てるテクニックに気がつきました。これから説明に使えると喜んでいます。これからも何かを発見させてくれるかと楽しみにしています。 

小学生にはバラバラにした四コマ漫画を,正しい順序に並べ替える問題もしてもらっています。これは書くことと比べそう難しくはないようです。上級生になるとほとんど間違えずにできます。そして並べた後は文章を書いてもらう,つまり四コマ漫画のストーリーを書いてもらおうと考えています。こちらは,以前低学年でやってみたのですが,やはり相当難しいようで,途中で断念しました。4年生くらいなら大丈夫かと思っています。でも,ひな形を用意する必要があるかと思っていますので,もう少し後になるかもしれません。しかし,是非してみたいと思っています。

そして四コマ漫画の並べ替えから,中学生に新聞記事の並べ替えをしてみました。これは結構難しいものでした。情けないことに,問題を作った私が正解を出せないということが何度かありました。新聞記事の並べ替えは国語の練習ということではありますが,社会的なことにも関心を持ってもらえればと,欲張った考えで始めてみました。「二兎を追うもの一兎をも得ず」といいます。しかし「一挙両得」とも言います。何とかこちらも軌道に乗せてやっていきたいと思っています。

こんなことをやってみようと思ったのは,おそらく久しぶりに低学年の子をみることになったからで,子どもたちに感謝しなければなりません。

子どもたちからヒントを与えてもらってやり始めたことを,まるで新年の抱負を語るように書いてきました。しかし,この年になっても新しいことに気がついたり,新しいことに挑戦できるとは,私もまだまだ捨てたものでもないかもなどと思ったりしています。とはいうものの,どの程度できるかわかりません。問題作りなどプリントが間に合わず手書きでしのいだりしているのが実情です。何とか実現したいと思っています。

今年もよろしくお願いいたします。

♥中3学力コンクール・連続模試♥

いずれも午前9時10分から始めます。午後までかかりますのでおにぎりなどの軽食でかまいませんので,昼食の用意をお願いいたします。

♥中1・2学年末試験対策♥

普段の曜日・時間帯とは異なりますので注意してください。また,変更もあるかと思います。その都度本人に連絡しますのでよろしくお願いいたします。2月14日は長時間の予定です,昼食をお願いいたします。

♥気が付けば1月も終わりです。中3は学年末試験が済み,残るのは受験勉強だけとなりました。やりやすいといえばやりよいのですが,3年分のどこを捨てていくのか考えさせられます。中1・2は学年末テストの準備になります。ランクが決まります。しっかりと点数を取りたいと思います。

小学生用の「問題作り」の問題を作る作業が講習でストップしていました。ぼちぼちと作り始めていますが,文を書くのは子ども達にも私にも難しいものがあります。お互いに少し慣れが必要なようです。また,記事の並べ替えの問題のほうもと忙しげに考えています。

♥イモリ…この頃はエサを食べています。講習で一日中ストーブをつけていたことも関係あるのでしょうか。何とか生きています。

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 2015年12月25日(金)No.325

小学生用に「問題を作る」という問題を作っています。低学年の足し算・引き算から始め九九掛け算用のものを何題か作りました。

簡単だろうと始めましたが,低学年向けは意外に面倒でした。計算そのものは易しいのですが,問題に使える題材があまりないのです。重さは習っていないとかdLは習ったけれどmLはまだ習っていないといった調子です。

しかし,本当に大変なのは子ども達にわかるような例題を作ることでした。お手本になる問題ですから,子ども達がまねて文を書けるようになっていなければなりません。できるだけ身近にあってイメージできるものを使ってと題材は考えるのですが,文面は子どもにはわかりにくかったりしてしまいました。低学年と甘く見ていましたが,これから高学年の桁数の大きい数や少数の問題を作るつもりなのでとても参考になりました。

「問題を作る」ということは以前から割り算の練習の時にしていました。それも 出来合いの問題を使うといった程度で,足し算や引き算ではやったことはありませんでした。きっかけは,中学生の文字の式の分野の勉強です。

文字を使った問題になると何でも掛け算にしてしまったり,また引き算の式の順序が逆になったりといったことがよくあります。理由として問題をきちんと読んでいないということが考えられますが,「よく読んでと」指示し読み直しても間違いに気づかないということは普通にあります。

そして,同じタイプの問題を同じように間違い続けますから,単純に読まないからとはいえないように思いました。それよりも文面から何かイメージするといったことが全くないことが原因ではないかと感じました。読めばわかるとは言いますが,自分で文にしてみた方が少しでもイメージを作るには役立つのではないかと考えたからです。

子ども達の評判はあまり芳しいものではありません。いかんせん,始めたころは何を求める問題にすればよいのかさえわからないといった調子でした。それでも,何題か作ればコツがわかるようになり上手に作るようになります。しかし,九九の一ケタの掛け算などで私が題材に困り,3人組のトリオなどといった子ども達には耳慣れない言葉を使うと何を計算すればよいのかわからなくなってしまうようでした。題材と文面はまだまだひと工夫が必要です。

算数の問題を作ってもらうのですが,思っていたこと以外の効果があるようです。当然のことですが,問題は相手に何が書いてあるかをしっかりと伝える必要があります。そのためには「何が」とか「何を」といったことをしっかり書かなければなりません。作文の練習は学校でやりますが,意識的に何かを伝える文を書くことはないのではないでしょうか?伝えたいことをしっかりと書くよい練習になっていると思います。主語・述語・目的語などと説明はしませんが,自然に子ども達は文を作る要素や構造を身につけるのではと期待しています。

「問題を作る」問題の難関は,私が子ども達にわかりやすい例文を書くことと適切な題材を思いつくかということでしょう。予想外に面倒なことでしたが,問題を作っている子ども達とのやり取りは面白く楽しいものです。子ども達がどう感じているかはわかりませんが,これからも続けていこうと思っています。

♥懇談には,たくさんのお母さんに来ていただきました。師走のお忙しい中,子ども達や学校の様子を聞かせていただきありがとうございました。冬休みの講習など今後の勉強を進めていきたいと思います。なお,お忙しくて懇談にこられなかった方は時間をとりますので気軽に声をおかけください。

♥まだまだと思っているうちにこんな時期になってしまいました。暖かく,久しぶりに雪のほとんどないクリスマスイブでした。暖かいせいか風邪の子もいるようです。冬休みで生活リズムが変わります。体調には十分気をつけてください。

今年も色々とお世話になりました。何かと至らない点があり,気になることがあったかと思います。気がついたことをご指摘下されば有難いと思います。来年もよろしくお願いいたします。受験生には三月までお預けかもしれませんが,良い新年をお迎えください。でも,受験生も正月くらいは,ゆっくりしてください。

 

♥イモリは二度目の冬を迎えました。このところ十日に一度程度の餌になっています。水草を食べるのだろうかと思ったりもしますが定かではありません。肉食と信じていましたが,雑食性なのかもしれません。いずれにせよ無事,二度目の冬を越せるのでしょうか?

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2015年11月25日(水)No.324

 期末試験の範囲に動物のなかま分け,分類の勉強がありました。試験勉強のプリントに,動物はどのようにして仲間を増やし子孫を残すかという問題がありました。鳥や亀は卵で仲間を増やします。じゃあ,人や犬はときかれ,思いつかなかったのか,つい「赤ちゃん」と言った子がいました。意表をゆかれた思いで思わず「うーん」とうなってしまいました。間違いではないけれど,はたして点数をくれるのでしょうか?

普通に使っている言葉が使われないといったことが勉強にはよくあります。この場合の解答は「子を産む」です。おそらく教科書やどの参考書を見ても「赤ちゃんを産む」とは書いていないでしょう。

勉強で使う用語は日常使う言葉に比べ,言葉の定義付けが細かいといえるでしょう。誰もが同じ意味で使わなければなりませんからやむを得ないのでしょう。でも,普段使うことのない「子」ではつまらないし,その結果理科に親しみを感じなくなるのかもしれません。

理科はこれからお天気の分野に入ります。とても身近な話ですし当たり前のことがよく出てきます。難点は赤ちゃんではありませんが,誰もが知っている当たり前のことをさも理屈っぽく説明することでしょうか。

例えば夏は南風が多い,暑い夏に寒い北海道よりももっと寒い北極の方から風が吹くはずもないでしょう。教科書には南にある小笠原気団が発達し南高北低の気圧配置になるなどと書いてあります。まあ,風が吹く仕組みとしてはそうなのですが,南は温かく北は寒い・夏は南風冬は北風,誰もが知っていることがなんだか縁遠いものになりそうです。

子ども達に英語と日本語との違いを説明するときに,私自身はやったこともないし子ども達がやる必要もないことですが,「Iを俺,youをお前とかてめえとか訳しても点をくれるのかな。」ということがあります。どうなのでしょうか?

意味は間違っていなくても,ふさわしい訳でないことは間違いないと思います。場面を考えれば誤訳になって×にされても仕方がないかもしれないと思います。なぜかといいますと,教科書に「てめえ」などといった言葉を使う,例えばけんかやもめ事といった場面は一切出てこないからです。

「うーん」,世界に通用する英語学習というのが文科省の看板になっていたかと思います。世界に通用するということは問題点について交渉する能力が必要になってきます。みんな仲良くの場面ばかりで大丈夫でしょうか。交渉と喧嘩は違いますが意見が違い論争する場面があってもよさそうです。それはさておき,教科書がもっと身近に感じられるようになればよいというお話でした。

♥学力C…北海道学力コンクール事務局の集計による平均点です。

五教科総合…A167,B169,C176点(裁量問題191点,標準問題208点)

カッコ内はこの春の入試の点数に換算した点数です。

総合A,Bより少し易しかったようです。科目別のA・Bの平均点は以下のようになりました。理科が易しかったようです。

総合A…国語36点,数学30点,社会35点,理科30点,英語36点

総合B…国語39点,数学31点,社会31点,理科33点,英語37点

総合C…国語37点,数学33点,社会33点,理科37点,英語37点

♥定期試験が終わりました。よく勉強をしたと思います。中3は何となく一段落した感じです。しかし冬休み明けにすぐ学年末試験,入試となります。追い込みの時期になりました。心して勉強に取り組まないといけません。

♥分かるところから…ジグソーパズルは,まず4隅のピースからまわりをつくっていく,それともわかりやすい模様の部分を作っていくかと思います。場合によっては同時進行でしょうか。複数で作るときは分業したりします。おおよその形が出来上がれば残りを当てはめて完成するといった手順でしょう。

分かりやすく簡単なところから手掛け,全体が見えてくると難しいところもわかりやすくなるという見本です。ジグソーパズルですと当たり前のことですが,勉強になるとどうもいけません。難しいわからないところから始めてしまうようです。英語に多いようですが意味の分からない単語や言葉があるとそこで止まってしまうことが多いのです。後の部分を読めば,その単語や言葉の意味がぼんやりとわかったり,問題を解くのにあまり重要でないことがわかったりすることはよくあります。わからないことを知りたいというのは大切な気持ちですが,周りを見ることで見えてくることがあります。よく見るようになってほしいと思いジグソーパズルの話に限らず,ゲームの話などこの頃よくしています。

♥イモリ…水草を入れ,住環境をよくしました?寒さのせいかあまり餌を食べません。

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2015年10月26日(月)No.323

プロ野球のレギュラーシーズンが終わりました。新聞は何となく目を通しますが,あまり選手の名前や背番号もわからなくなっています。それでも,日ハムの4番バッターの名前はわかります。残念ながら背番号はわかりません。昔のような熱意はなくなったということでしょう。

その4番ですが,栗山監督が中田選手を4番に抜擢し,全然打てない時期も代えずに4番として使い続け,今の中田選手があるのだそうです。才能を信じた監督と期待に応えた選手という,幸せな構図です。

ある選手を4番として使うということは4番という役割を考えているからであり,1番の役割は違うということだと思います。打順には役割分担があるということです。野球に限らず,団体スポーツは役割分担があるのが普通だと思います。ワールドカップで一躍有名になったラグビーだと,フォワードやバックスとかで役割が違います。役割が違えば練習方法も違って当たり前かと思います。

4番は4番として育てる,一番を打つ選手と同じ練習をしているとは思えません。少し意味合いが違いますが,相撲のような個人競技でも横綱は勝ち続けることでひとりでに横綱になるのではないそうです。地位にふさわしく横綱として周囲が接することによって横綱に育つと聞いたことがあります。

こんなことはスポーツに限らないと思います。エリートはエリートとして育てる,帝王学ということが言われるのですから,そういったことは昔から普通にあることかと思います。その代表は防衛大学校でしょうか。大学校を卒業したばかりの二十歳を少々過ぎた若造が自衛隊員の序列の真ん中あたりの地位につきます。そして何人かの部下を率い,その命を預かるのです。上に立つものとして教育を受けてこなければ,命を預かるなど恐ろしい話です。組織が大きくなると自衛隊ほど極端ではないにしても,似たようなことはあるかと思います。

命を預かるといえば,医者はその最たるものでしょう。当然命を預かるものとして教育を受け,そう育つのでしょう。高給を取るのもうなずけるところです。

ひとりでに育つのではなく,人は人が育てます。エリートとして育てるためにはエリートとして接しなければなりません。同じように,大人として接しなければ子どもたちは大人になれないに違いありません。大人でない子どもに大人として接する,なんだか矛盾した言い方ですが,少しずつ一人前の人間として接していかなければいけないということだと思います。

大人が子どもをどう見ているかということがその子に大きく影響することもあるかと思います。つまらない例ですが,「お前は体が弱い」と私はよく親から言われました。親が子を思う気持ちからの言葉には違いないのですが,「そうなんだ」と私は思ってきました。確かに時折長期に学校を休んだりしましたが,大病もしなかったのですから弱いなどと思う必要はなかったかと思います。そのせいだと言えませんが,スポーツや体を動かすことは避けてきたようなところがあるようです。自分でやればもっと楽しめたかもと残念に思うこともあります。

♥塾生の通っている中学は,北区か札幌市か知りませんが,学力が低く最下位争いをしているそうです。事実がどうなのか確かめたことはありませんが,子ども達は学校でよく言われているようです。子ども達の話を聞いていると,「お前達は出来が悪い」といわれているように私には感じられます。今現在最下位だとしても,「出来が悪い」と子ども達に言い続けると,本当にできの悪い子ども達ができてしまいそうです。「三日会わざれば括目してみるべし」,人は変わります。まして子ども達は発展途上です。どう変身するやもしれません。できる子として育てていく必要があるのだろうと思っています。

♥学力B…北海道学力コンクール事務局の集計による平均点です。

五教科総合…169点(裁量問題191点,標準問題208点)

カッコ内はこの春の入試の点数に換算した点数です。

総合Aより2点高くなっています。2点程度ですからAと比べ難易度はあまり変化なかったといえるでしょう。科目別のA・Bの平均点は以下のようになり,国・理は易しくなり,社が難しくなりました。

総合A…国語36点,数学30点,社会35点,理科30点,英語36点

総合B…国語39点,数学31点,社会31点,理科33点,英語37点

 

♥丸のみのイモリ…水槽を大きくして石など入れたので,水替えの手間がかかるようになりました。石を洗わなくてはいけないし水槽の洗うべき面積も増えました。別にイモリが悪いわけではありませんが,ブツブツ「めんどくさい」とつぶやきながら水を取り替えています。 エサは生の豚肉や鶏肉がいいようで,2・3日に一かけで間に合うようです。吐き出したこともありますが,ちょっと大きすぎたかと思うような切り身も呑みこんでしまいます。勉強もイモリのように呑みこんでくれると楽なのになどと思いますが,そうは簡単にはいかないようです。切り方に相当の工夫が必要なのでしょう。

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2015年9月28日(月)No.322

 中1の数学は文字の式が終わりました。文字の式は最初に掛け算・割り算の練習をします。掛け算は数字と文字をくっ付けて書き,割り算は分数にするという練習です。小学校でやってきた計算とは全く異なり,計算らしい計算はありません。そして,「足してはいけない・引いてはいけない」といったことが出てきます。文字の式の練習で意外に難しいのが「足してはいけない・引いてはいけない」です。つまり計算しないことです。

小学校でさんざん計算練習をしてきていますから,計算せずに式が答えになるということに違和感を覚えるのでしょう。数学と小学校の算数との違和感は方程式なるともっと大きくなるようです。方程式は移項という方法を使い,文字式の形を変えていく練習といっていいかと思います。式の形を変えるといっても,一度に何もかも変わるわけではありません。移項すれば符合を変えなければなりませんが,移項しないものは,何も変わらないので,そのまま書かなければなりません。変わらない部分もあれば変えなければならない部分もあります。この変わらない部分,何もしないのですが,それがやはり難しいようです。

計算をしないのも大変ですが,何もしないでそのまま書くというのも難しいようです。計算をすると数値が変わっていくのが当たり前だからかもしれません。

「何もしない」,ほったらかしにしておくといったイメージが強い言葉で,あまり良い意味で使う言葉ではないようです。でも,ときには何もしないことが,数学ではありませんが,必要なようです。

子ども達の勉強を見ているということは,間違はないかをチェックしているという面があります。ですから,子ども達が間違えると「違うよ」と声をかけることになります。声をかけるのが当たり前のようですが,声をかけず何もしなければよかったと思うことがしばしばあります。

一連の問題を解いているときは,後に続く問題を解いていくことで前の問題の間違えに気づくことがあります。いえ,試験を考えれば気づくようにならなければならないのです。私が声をかけるということは子ども達が自ら間違いに気づくチャンスを奪ったことになるのです。それこそ間違いに気づいても「何もしない」ことが大切なのです。また,間違えたまま子ども達がどうするのか最後まで見届けることも時には必要です。子ども達の考え方や間違え方のパターンなどは,最後までどうするのか見てわかることがあるからです。

しかし,間違いに気がつくと,つい「違うよ」といってしまいます。何もしないのは子ども達と同じようになかなか難しい私です。

「小さな親切,大きなお世話」とも言います。良かれと思ってしたからよいというわけでもありません。どこから,あるいはどこまで何もしないで見ていればいいのか?学校の勉強は間違えたからといって命に差し支えはありません。何もしなくてもちょっと安心です。しかし,勉強だって適切な場面で適切な声をかける必要があるのは当然です。どのような場面でどのように声をかけるのか,あるいはかけないのか,気をつけてやっていこうと思います。

♥学力A…北海道学力コンクール事務局の集計による平均点です。道コン受験生の集計ですから,各中学の平均点よりは高くなっています。

五教科総合…167点(裁量問題191点,標準問題208点)

カッコ内はこの春の入試の点数に換算した点数です。数字で見ると,総合Aはこの春の裁量問題よりも難しかったということになります。科目別の平均点は以下のようになり,理・数が難しかったようです。

国語36点,数学30点,社会35点,理科30点,英語36点

♥副教科と侮らないでください…音楽,技家,保体の3教科の試験がありました。受験科目ではありませんから副教科と言われ,何となく軽く見られがちです。しかし,内申点を考えれば馬鹿にできません。それどころか,貴重な得点源だと考えるべきです。試験の比重が小さいとはいえ,授業時間が少なく試験範囲は狭く得点しやすいはずです。国語や数学の5と音楽や保体の5は同じ5なのです。授業時間数を考えると副教科の5は効率が良いと思います。現在の制度では副教科を4以上でまとめなければA・B・Cといったランクを取るのは大変難しいでしょう。副教科もしっかり点を取りましょう。

♥足るを知るイモリ…ゆで卵の白身をやってみました。白身が大きすぎたらしく,丸呑みできずに吐き出しました。二つに割ってやるときれいに二つとも呑みこんでしまいました。もっと食べるかと思いやってみましたが見向きもしません。ガツガツしないところが偉いなあと思ってみていました。しかし,二つに割ったとはいえ,イモリの胃の中に白身のかたまりが入っています。たぶん消化するまで胃には何も入らないでしょう。「足るを知る」というよりは「食べられない」というのが本当なのでしょう。 

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2015年8月26日(水)No.321

 計算をしてみて,妙な答になってしまった。きっと間違えたに違いない。まず最初に確かめるのは,計算に手違いはなかったかどうか。計算には間違いがなかった。次は,やり方を間違えたに違いない。計算を変えてみる。掛け算をしておかしかったから,割り算にしてみる。割り算でおかしかったら割る数と割られる数を入れ替えてみる。それでだめなら……。

小学生の小数の乗除,掛けるか割るかを迷う文章題でよく出会う場面です。試行錯誤をし,正しい答を探す。特に珍しい場面ではないと思います。何度か計算して試してみるというのもそれなりに有効な方法かもしれません。試験の時でも計算を速くできる子にとっては特に差し支えはないのかもしれません。でも,数字だけを使って何種類かの計算を試してみるというのは感心しません。文章中に何か手がかりがあるはずです。選択肢が少ないときはよいのでしょうが,もし,ジグソーパズルのように,たくさんの選択肢があるときは動きが取れなくなります。ジグソーパズルならば,やみくもに当てはめるのではなく周りの色や模様の関係をよく見てピースを絞り込むことが必要でしょう。

ジグソーパズルとは事情が少し違いますが,中学では,変な数字の答になったという試行錯誤が使えなくなります。それは,中学になると実際の数値を使った計算の機会が少なくなるからです。文字の式を使うことになり,大きい小さいといった数量感覚が感じられなくなります。アルファベットの式ですから,日常生活の感覚とはかけ離れたものになります。そのため,計算をやり直すなどやりようもなく,問題文だけで計算式を考えなければなりません。

中学の数学になると計算そのものは小学校高学年の計算よりも簡単になります。それどころか足し算や引き算をしないで答えが式になる,つまり計算をしないということもあります。実はこれが子ども達には大変ことのようです。同じように割り算を分数にするということも,小学校で一応習ってはいるのですが難しいことのようで,割り算をやって割り切れなくて困るということになります。

足したり引いたりしない,計算練習をたくさんやってきた子ども達にとって,計算せずに答えになるというのはとてもおかしなもののようです。方程式の練習で式の一部分は何もせずに書くだけということがあります。これもなかなか難しいようです。計算も何もしないということは思った以上に難しいことのようです。

計算問題,計算をしなさいとあるからそうなのでしょう。でも最後の最後に式の形で終わる。私など計算しない計算などしても意味がないと当たり前に思っていますが,足しても引いてもいけない,子ども達にはなかなか納得がいかないようです。なんだかもどかしく思いながら計算練習をさせていましたが,「そうか計算問題とか計算練習と言わなければいいのかも,式の変形の練習と言い換えてみよう」と思いつきました。長年の習慣がそう簡単に変わるとも思えませんが,まずはやってみるかと思っています。そんな甘くはないと思いながら,こんなことでうまくいくのなら楽でいいのにと思っています。

さて,最初に書いた文章題を解くには,試行錯誤ではなく,日ごろから問題文をよく読む必要があるという,ごくありふれたことになります。

♥ローソク出せ…やらない地域があるそうですが,塾の近辺では昔から行われています。子ども達が「ローソク出せ……」と家の前で歌い,お菓子をもらうという七夕の行事です。お菓子を毎年用意するのですが,ここ数年は子ども達があまり来ません。禁止されているとかいう話も聞きます。年に一度の,子ども達が楽しみにしている行事だと思っているので,禁止とは意外です。

今年もあまり来なかったのですが,驚いたことに子ども達は「お菓子をもらいに来た」と口頭で言うだけで「ローソク出せ」の歌を歌わないのでした。「歌わないとあげないよ」と言ったのでようやく歌いましたが,歌うことが禁止なんでしょうか。何でも禁止する時代なのでしょうか。なんだか子ども達が気の毒なのと,ぎすぎすした人間関係のように思えてさびしく感じました。

中3は試験が9月から11月半ばまで続きます。長丁場のうえ,2学期は盛りだくさんの行事があります。体調を崩さないよう気をつけて勉強してください。

1・2年生は期末テストまで時間がありますが,試験前に慌てることのないように,ワークなど日ごろから少しづつこなし,ためないようにしてください。

♥中3学力テスト対策…講習後,土または日曜に対策勉強と模試を行います。

♥定期試験対策♥ 上中は中間試験として5教科の試験があります。他の中学は音楽・保体・技家の試験が予定されています。副教科と呼ばれていますが,内申点に変わりはありません。時間配当からいえば,わずかの時間で好成績を狙える,効率的とさえいえます。試験が近くなった週末に,試験勉強をする予定です。音楽・保体・技家のワークを忘れずに持ってきてください。

♥イモリ…水槽を新しくしました。少し大きめの水槽にし,石など敷いてみました。見場はよくなったといえますがイモリにとって居心地はどうなのでしょうか。

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2015年7月26日 No.320

買ってきたけれど読んでいない,俗に言う「つんどく」です。読む本ではありませんが「紙飛行機」の本が「つんどく」になっています。そのうち小学生と作ろうと思っていますが,私が手作業をあまり好きでないせいか手付かずになっています。子どものころから折り紙や工作のようなものが苦手だったし,夏休みの自由研究で何か作るというのが昔からありますが,ろくな思い出がありません。そのせいか,今も何か作るといったことは苦手ですし,上手に折り紙を作る人などをうらやましく思っています。

そんな私ですから,手先を動かし何かを作るということをあまりしていませんが,ゲーム機やスマホが当たり前の今の子ども達はどうなのでしょうか? 

段取り七分,いや八分だったかもしれませんが,そんな言い回しがあったと思います。要は物を作ったり組み立てたりするには,準備をしたり手順を考えたりといったことが大切だという話なのでしょう。

準備や手順という言葉が,近頃気になり,折り紙や工作などを思い出しました。そのきっかけはといいますと,子ども達が問題を解くようすでした。単純なことでは計算の順序でしょうか。方程式など複雑な形のものになると手順良くすれば少しは面倒がなくなるし間違いが減るのですが,答が出ればいいといった調子で手順はあまり気にならないようです。

手順どころかまさに順番です。英文の単語の並び順は日本語とまったく違います。でもお構いなしに日本語の順番で単語を並べていきます。和訳をし意味も考えていると思うのですが,日本語と違った順番であることになぜ気がつかないのかと不思議に感じてなりません。

そういえば,折り紙の折り方には出来上がる形が違っても途中までは同じ折り方をするといったものがあったと思います。問題の解き方も同じように同じ手法を使うことは普通です。例えば長方形の面積はいつも「縦×横」です。知っていることを組み合わせて使うことがよくあるのですが,問題一つ一つに解き方があると思っているように見えます。

また,英語の単語にも途中まで同じスペルが出てくるものがありますが,意外なほど気がつかないようです。これは漢字でもいえることで,読みが同じならば同じ旁や偏があったりします。漢字やアルファベットの書き順はきになるようですが,部分に等しいものがあることには注意がいかないようです。漢字やスペルを覚えるのには書き順などよりよほど役立つのですが。

まるで,問題ごとに異なる解き方があり,漢字や英単語はすべて別物で,それを覚えなければいけないといった感じがあります。それもすべてを丸暗記しなければいけないような雰囲気さえ感じます。ひょっとして,どこが関係するのかまったくわからないのですが,なんでも便利になってボタン操作一つで何でもできることと関係があるのだろうかと思ったりします。

話は変わりますが,物を作るときにはこんな形でなどと出来上がりを,部分だけでなく完成品を想定して作るかと思います。数学など問題によっては,例えば答は絶対に正の数であるといったように,途中の式の形や最終の答の形を想定できるものがあります。そんなことを想定して解いていると間違いは減らせるのですが想定するのは難しいことのようです。

全体を見て考える必要もあれば,部分を見て考えることも大事です。たくさんのことを子ども達に要求するのは酷なことなのですが,順序だててということをもう少し心がけてほしいともいます。

こんなことを書いてきましたが矛盾もはなはだしいのですが,筆順にうるさいのには参ります。「読めればいいでないか,もっと大切なことがあるだろう」などと私は常々思っています。こんなことではいけないのかもしれませんが。

♥中3学力テスト対策…講習後,土または日曜に対策勉強と模試を行います。

 

♥イモリ…先月書き忘れましたが,昨年の6月23日に飼いはじめたので記念すべき一周年でした。太っちょと相変わらず言われていますが,元気なようです。イモリの餌の食べ方は丸のみです。よく噛んでいうことはないようです。ウーンどこか試験前の丸暗記を思い出します。イモリではない人間には,体のため脳のためよく噛み砕くことが大切なようです。

 

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2015年6月25日 No.319

小学生を連れて芸術の森に行ってきました。私は芸術鑑賞のつもりでしたが,小学生には興味がなかったようでした。美術館にいた時間はほんのわずかで,広い芸術の森を歩いている時間のほうが格段に長かったようです。

芸術の森は篠路と違って傾斜があります。そして,敷地内にはけっこうな階段があります。子ども達にとってはいい遊び場なのでしょう。階段の上り降りでは,子ども達は自分が早いとかおばさんは遅いとか楽しんでいたようです。

早い・遅いといえば,運動会の徒競走に始まり,早いことが良いというのが子ども達の感覚のようです。九九の計算や百マス計算にしても早いのが良いことのようです。そして給食までが早さを要求されているようです。

そこで,天邪鬼の私は遅いほうが喜ばれるものは何かと考えてみました。思いついたのはマッサンで有名になった余市のシングルモルトでした。年数がいったものほど値段が高くなります。ウィスキーだけでなくお酒は,梅酒でさえ,時間をかけて熟成するということがよく言われるようです。

また,「よくねたいも」というジャガイモが売れていると新聞にありました。特別な貯蔵法で端境期まで貯蔵すると,イモの甘みがましておいしくなるとのことでした。雪の下大根や雪の下キャベツも保存することで甘みが増すそうです。

最近の事情はわかりませんが,お米は天日干しが格段おいしいと聞いたことがあります。機械を使って乾燥させると簡単に均一な乾燥具合にできるのでしょうが味は劣るということでした。今は乾燥機がよくなってそんなこともないのかもしれません。魚の干物などはどうなのでしょうか?

パパッと手際よく済ませる。嫌なことはそれに越したことはないと思います。しかし,楽しいことや楽しみたいこと,例えば給食なんかはどうなのでしょう?よく噛んで食べると消化がよくしかも肥満の対策にもなります。食事くらい,いえ食事だからこそゆっくり楽しんでと思えてなりません。

一方,試験というのは時間が限られています。また,学校のような集団生活はタイムスケジュールをこなす必要がありますから,早く早くとなるのは仕方がない面があると思います。だからといって「早い=良い」というものではないと思います。子どものためとはいいながら,タイムスケジュールというのは大人の都合やせわしい世間に合わせている面が必ずあると思います。

速さを競う運動会の徒競走ですが,よほどのことがない限り,面白いことに全員が完走するまで待ってくれます。しかし,学校の試験は絶対に全員が終わるまで待ってくれません。徒競走は途中で転んだりして,めちゃくちゃ遅くなって完走するとかえって賞賛されたりします。試験でそんなことをすれば先生は仕事をする時間が無くなってしまうでしょう。当然,目的のまったく異なる徒競走と試験を同列に論じるのはおかしいですが,なんだか不思議な感じがします。

小学校の低学年から早いまたは速いことが良いこととされているのは何だか子ども達が気の毒に思えます。

そして,その子ども達と接する私はどうなのでしょうか?試験にあわせワークそして試験が終わればやり直しなどの提出と子ども達と一緒に追われています。年間スケジュールの試験に合わせ,また学校の進度にあわせと自分の外側の時間に流されているという点では子ども達と同じなのでしょう。

しかし,子ども達と比べ,年齢からいくと,熟成している私のはずです。でも食べ物だって時間をかければよいというものではありません。それなりの方法があってこそ熟成され味わいが深くなります。味わいがあってもいいはずの私ですが,そうはなかなかいきません。やはり熟成法にどこかまずいところがあったのでしょう。しかし人生はまだ先があります。どうすればいい味が出るようになるのか,私なりの熟成法を考えてみようと思います。

♥学校の三者懇談♥七月は学校で三者懇談が予定されています。

中学校の定期試験は点数と平均点しかわかりません。子ども達の位置がわかる唯一の目安はといえば学年順位です。是非とも懇談の折に担任の先生に学年順位を聞いてきてください。教えてくれない学校もあるようですが尋ねてみてください。また,今春の進学実績を聞いていただくとよいかと思います。おおよそですが,学年順位でどの辺りにいればどの高校を受験できるかがわかります。志望校を選ぶさいの目安になるかと思います。

講習の日程を子ども達に手渡してあります。都合の悪い日や時間帯があれば,早めにお知らせください。できる範囲内で調整したいと考えています。

♥中3学力テスト対策…講習後,土または日曜に対策勉強と模試を行います。

 

♥個人懇談♥塾での子ども達の様子などお話したいと思います。懇談を希望される方は同封の用紙に都合の良い日時を記入し提出して下さい。なお,時間があえば,三者で懇談したいと考えています。

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2015年5月26日 No.318

社会という教科は,好きな子はほとんど勉強もしないのに点数が取れたりします。ところが嫌いな子は時間をかけてもあまり結果が伴わないといったことがあります。地図が頭に入っているか,時代順は知っているかといった条件があって地理や歴史を嫌う子が結構います。

そんなことから,中1・中2を対象に地図を描いたり年表を作ったりしています。何とか地図をイメージし,日本の都道府県の位置や県庁所在地くらいはわかってほしいと思っています。

地図はお米の生産量の地図や工業生産額の地図などを描いています。方眼紙のマスの数でその数量を表し,北海道から順に南下していきます。北海道は米の生産量が多いので大きく描かれます。一方,工業生産額は小さいため小さくなってしまいます。北海道は一つの島が一つの単位ですから簡単です。東北は米は多く工業はすくなく北海道と同じですが,本州は地続きですからそれらしく位置関係を描くのは難しいところがあります。

位置関係を知るということもありますが,工業が盛んそれとも農業が盛んな県なのかといったイメージを持ってもらえればと思っています。

世界地図は原油の生産量,鉄鉱石,石炭のような地下資源と小麦,米といった農産物と工業生産額といったもので作ろうかと考えています。アメリカやヨーロッパの国についてはいくらかイメージがあるようですが,アジア・アフリカの国についてはさっぱりわからないようす。私が学校で習ったころと時代が変わっていますから,知らない事柄が結構でてきます。どんな地図が出来上がるのか楽しみにしています。

地図は以前に子ども達と一緒にやったことがあるので,段取りはそれ程面倒ではありません。ところが年表については,大まかなものを子ども達と一緒に作ったことがありますが,初めての企画となります。下書きの用意はできたので,どんな項目をどう書いていくのかを考えています。でも,「下手の考え休むに似たり」といいますから,とりあえずやってみることにします。

年表は時代順に大切な出来事や人物名を書いていくつもりです。どうしても落とせないと思えることは私がチェックしますが,基本的には子ども達に好きに書いてもらおうと思っています。

どんなことを書き込むのか楽しみでもあります。多分よく分からない子ども達は適当なことを書いてくれるので,それに私が意見らしきものを言って実に適当なものが出来上がってくるのだろうと思います。でもよく分からないなりに書いてくれると,意外な見方で書いていたりして,私の当たり前で優等生的な解釈とは違った楽しい解釈がでてきたりすることがありますから,楽しみにしています。地図にしても年表にしても基本になる数字や出来事はありますが,どう描いていくかは子ども達の裁量に任せます。一人一人出来上がりの違う地図と年表が出来上がります。私だけが楽しみというのはちょっと問題ではありますがどんな物が出来上がるのか,できてみてのお楽しみです。

中3でもやってみたいのですが,受験勉強というのが控えていますからどうだろうかと思い手が出せません。「急がばまわれ」といいますから中3の今の時期だからこそやればよいのかもしれません。夏休みまでにやってみようかどうしようかどちらが効果的なのか思案しているところです。

♥期末試験対策♥予定を子ども達に渡します。期末試験の対策勉強は,曜日・時間帯が普段とは異なるので注意して下さい。

一学期の試験範囲は比較的点数を取りやすい分野です。しっかり勉強して,スタートダッシュで少しでも多く貯金をしておきましょう。

♥塾をおおいに利用して下さい。家では様々な誘惑があって勉強が手につかないようなことはないでしょうか。異なる曜日に来たり早く来たりして,学校のワークを完成させたり試験勉強をしたりしましょう。塾を十分に活用しましょう。

♥毎年のことですが今の時期は修学旅行,宿泊学習や運動会と学校行事がたて続きにあります。6月末には中体連がありますから部活も熱を帯びてくるでしょう。学校とはこんなに忙しい所だったろうかと昔を思ったりします。

子ども達が忙しいだけかと思っていたら大間違いです。成績をつけるためですが,先生が予習のチェックを休み時間にするそうです。ノートを持っていってスタンプを押してもらうだけとはいえ,子どもも先生も休み時間をつぶしてまでとはいったいどういうことなのだろうと思ってしまいます。

子どものためという掛け声で様々なことが始まるのでしょうが,始まってからの検証はどこで誰がやるのだろうか?みんな何かにおわれているように忙しくしているようです。これこそ年寄りの愚痴かもしれません。

 

♥イモリ…肉はよく食べます。しかしどのくらいの量が適切なのかわかりません。食べ残しのない量というのが適当なのでしょう。みんなが太っているというので,野菜は必要がないのだろうか何てことも気になったりしています。

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2015年4月24日 No.317

「こんな勉強,何の役にも立たない」,みんな思ってはいるのでしょうが,口にする子が最近はいませんでした。久しぶりに聞かされました。スマホやゲーム機で楽しく遊んでいるのであれば,そんなことは少しも思わないのでしょうが,面白くもない勉強となれば,子ども達が「何のためにするのか,何に役立つのだろうか?」と考えて当然かもしれません。

「義務教育」は「子ども達に教育を受けさせなければならない」と大人に課せられた義務ですが,子ども達は自分達には「学校に行く義務」があると勘違いをしています。つまり,「行かねばならない」ところが学校です。そして,「ねばならない」事柄は楽しくないのが普通のようです。そんなことを思っていると,子ども達には申し訳ないのですが,「勉強が役に立つかどうか」について話すこともなく,聞き流すことがほとんどです。指導要領などというものには,かくかくしかじかの理由からこの内容の勉強が必要などと書かれているのでしょうし,また,学校を通り過ぎてきた大人からすれば勉強が必要な様ざまな理由があるのだろうと思います。しかし,子ども達が納得するようなものはなさそうに思います。至難のわざとは思いますが,ゲームのように勉強が「面白い,楽しい」と思わせるのが一番の方法なのでしょう。

ところでゲームは必ず楽しいものだろうかと考えてみますと,必ずしも楽しいといえません。ゲームには必ずルールがあります。やり始めはルールを知りませんからルールを覚えなければなりません。ルールもゲームによっては覚えるのが一苦労です。あまり面白いとはいえないかと思います。そして,覚えれば何とかゲームに参加できる資格ができたというところでしょうか。参加できれば面白いかというと,負けてばかりでは一向に面白くありません。このあたりが,分かれ目のような気がします。「負けてばかりで楽しくないからやらない」派と「負け続けてもテクニックや戦術を考える」派に分かれるように思います。

こう考えてみると,ゲームを楽しむためにはテクニックを身につけたりする練習というか訓練めいたことをする時期があるのだと思います。そうした時期はあまり面白味がないと思います。訓練が終わりテクニックなどを習得できればぐっと面白味が増すのでしょう。

訓練と効果のバランス,どの程度の訓練をすればどんな効果が現れるのか,訓練ばかりで効果がなければ嫌になるのが人情です。あまりに簡単だと馬鹿らしく思えるし,難しすぎても嫌になります。テレビゲームはその当たりがとてもよく工夫されているようです。

どうも学校の勉強というものは「ねばならない」ため,やみくもに問題をやらせたりすることが多いようで,そうした配慮がなされていないように思います。

そして,ゲームは個人のものですから自分のペースでできます。しかし学校の勉強は誰のペースに合わせているのか,たまたま合う子もいるでしょうが,みんなとはいきません。勉強を解答を見つけるゲームと考えると,面白くするのはなかなかに難しいゲームといえそうです。

私としては,より効果のあがるように一人一人にあった訓練の方法や量をみきわめていく必要があります。また,子ども達にルールや用語を覚えあきらめずに辛抱強く取り組んでほしいと思うしかありません。これからの1年大きな成果が上がるように工夫していこうと思っています。

そしていつも思うことですが,勉強について,「役に立てよう」という発想はなかなかでてこないようです。オモチャのない時代は棒切れでさえオモチャになりました。惣菜を入れてあったきれいなトレイを見るとなんだか使えそうでとっておこうかなと思う私です。役に立たないから捨てる,何とか役に立たないかと考える。ちょっとした見方の違いですが,考えてほしいと思います。

♥中学では新学年の各教科の最初の授業でガイダンスが行われたと思います。 プリントが配布され授業の進め方やどのように評定をつけるかといったことの説明があったかと思います。教科担任が変われば評定の対象となる項目などが変わったりします。また,担任が変わらなくても変更されることがあります。プリントの内容をよく確認してください。提出物など期日がどのように設定されているかなども確かめておいてください。

すでにご存知かと思いますが,新中1にはゴールデンウィーク後に内申点について説明をしたいと思います。

♥学校のワーク…中2・中3経験済みでよくわかっていることと思います。試験前にあわてることのないようにしてください。ためてしまえば,定期試験前に大変なことになります。ゴールデンウィークはワークをするにはよい機会と思います。少しずつすすめてください。

♥参考書・問題集の購入について…新しい学年が始まり,問題集や参考書を買おうと考えているかと思いますが,少し様子を見てからにしていただければと思います。まず学校のワークを購入します。そのワークだけで結構な量になります。まず学校のワークをやり,塾の宿題をこなし自分のペースをつかんでから追加の問題集を買えばよいかと思います。

 

♥イモリ…暖かくなったせいかゴソゴソと動いています。また,今までよりも食欲はあるようです。でも太りすぎといわれているので……

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