ごあいさつ
通信Back number 2015年4月~2016年3月
2016年3月25日(金)No.328 問題を作る問題を小学生にやってもらっています。足し算と引き算,掛け算と割り算の問題だと,簡単な文章ですむから子ども達にも楽な問題だろうと思っていました。手本を自分で作るので,いざ自分で書きだすと,何を求める問題かを伝えるのは結構大変だと思い知らされました。短くすませたくて短くすると説明不足でまずいと思い,わかり易くしようと説明を加えると,文章が長くなりかえってわかりにくくなったりします。ほどほどが難しい。下手な文章でも論理的に正しければ良しとする,と割り切って例題を書いています。なんだか高校入試の英作文の採点基準のようです。子ども達の作る問題文は,何を求めるかがわかり論理的に間違いがなければよいとして同じ基準で見ています。 子ども達は学校で作文を書いてはいると思いますが,論理的に相手に何かを伝えることを目的とした文章を書くことはあまりないようです。この頃は少し慣れてきましたが,最初はかなり苦戦していました。 書くことだけでなく,4コマ漫画や文章を正しく並べ替えることもやっています。読み方の練習でもありますが,話の筋を考え論理的なストーリーや文章になるように並べる練習です。 書かれた論理がわかるように,また何かを正確に相手に伝えられるようにと考えています。私の題材の選択といった問題がありますが,コツがつかめたようですので改良を加えて続けていきたいと思っています。 また,文章では小学生には,4コマ漫画のストーリーを書かせることもあります。文章全体では同じことの繰り返しが多かったり動作に主体がはっきりわからなかったりと手直しをしています。その一方,私には思いもよらない場面の説明を書いてくれたりします。感性の違いなのか年齢の差なのか,でも上手に雰囲気を表していたりして感心させられます。子ども達の違った面が見えることも楽しみの一つです。 ♥無事受験が終わりました。第一志望校に合格したとはいえ,受験生には失礼ですが,ハラハラドキドキの受験でした。本人は精一杯の勉強をしたつもりと思いますが,私をはじめ,親や周囲の人達はやきもきしていたのではないかと思います。これから楽しみではあるけれど少し不安な高校生活が始まります。来月の今頃はそんな不安も忘れてエンジョイしていることでしょう。もし何か不安であれば塾に顔を出してください。少しは経験がありますから,なにかお役に立てるかもしれません。 ♥小学生とまたまたプラバンをしました。今回は今さらながらですが,パソコンの時代だと感じさせられました。プラバンは下絵をなぞることが多いので,子ども達には絵を持ってくるように言ってありました。ところが,そんな必要はなく,パソコンで検索すれば無数の絵が出てきます。後はプリントアウトすれば問題なし。困ったのは私が子ども達の言うキャラクターを知らないことでした。私には意味不明のカタカナ語の名前のため,入力がスムーズに進みませんでした。私の勉強不足ですね。 ♥公立高校学力検査…3月3日(木)に実施された学力検査の出題傾向は昨年度からあまり変化はありませんでした。難易度は,裁量問題は少し難化し,標準問題は科目により多少の変化はありましたが,合計点ではさほど変わらないようです。 ○国語…出題形式に変化はなく,裁量問題の配点は21点でした。標準・裁量ともに昨年より多少は難化しました。 ○数学…裁量問題の配点は21点で昨年より3点増え,問題は少し難化しました。標準は昨年よりも少し易しくなりました。 ○社会…小問集合の配点が21点あり分野別では歴史公民に比べ地理の配点が少なくなりました。昨年と同程度のやさしめの出題でした。 ○理科…小問集合の配点が18点。計算問題が減ったため平均点は上がりそうです。 ○英語…裁量問題の配点は20点でした。標準は昨年と同程度の難易度で裁量は少し難化しました。 どの教科も出題形式は昨年と変わっていません。しばらく同じ形式が続くのかもしれません。
—————————————————————————————————————————————————— |
||||
2016年2月25日(木)No.327 1・2年生は朝の10時半から夕方の6時までという長丁場の定期試験勉強をしてみました。お泊りの勉強よりもハードだったのではないかと思います。少なくとも私にはとても疲れるものでした。普段だと一斉に問題を解いている間は,私が一息ついてほっとする時間です。しかし今回はそうはいきませんでした。試験勉強ですから,各自が問題を解き,その答え合わせを私がします。間違いの訂正と解説やヒントを子ども達に与えます。次々とプリントの類が私に押し寄せてきました。一息つく暇もなく,やり終わった子には次の問題を用意しなければなりません。子ども達が次々と問題に挑戦しているのですから喜ぶべきことなのでしょうが,びっしりと働かされた感じでまいりました。おまけに,昼食休憩の時間がなぜか短く,これでは疲れると思い3時前に休憩を取りました。ところが,子どもたちは大富豪を二度ばかりして少し息抜きになったようですが,その間も私は丸付けに忙しく追われっぱなしでした。確かに,プリントの用意や丸付けを少々安易に考えていた私が悪いのかもしれません。そんな調子ですから,私は6時前には息が上がっている感じでした。 子ども達はというと,多少のおしゃべりタイムはありましたが,長い時間の勉強にはさすがに疲れたようにみえました。 ある意味試験前のにわか勉強でしたが,それなりに試験範囲のおさらいはできたかと思いました。まあ,普段の積み重ねにはかなわないのですが,少しは役に立ってくれればという思いでした。実際の成果もありますが,勉強した感を持ってほしかったのと,みんなで勉強ということで勉強に向かう雰囲気ができれば良いのではと思っていました。また,他人の勉強する姿勢を見ることも参考になったかと思いました。本当のところは,勉強させたという私の自己満足なのかもしれません。成果が上がり,子どもたちがやりたいとあれば,大変で疲れましたがまたやってみようかと考えています。やるとすれば次回は6月の定期試験前ということになります。 まあ,年に数回であれば体力的にも心配ないのではと思っています。しかし,中3の学力テストA・B・Cを考えると少々大変かもしれません。 しかしこんなことで点数が取れたりすれば,まるでにわか勉強の勧めのようなことになってしまいます。なんといっても普段の勉強が大切です。本当に試験前のおさらいとしてやるようになればと思います。そして「勉強するぞ」という気持ちができてくれればいうことはないでしょう。 ♥少し前に冬休みが終わったと思っていましたが,私立の入試が終わり1・2年生の学年末試験も終わりました。気が付けば二月も残りわずかになりました。「二月逃げる」とはよく言ったものです。 そして,中3生は公立の学力検査まで残りわずかとなりました。できる限りのことはやり,気持ちよく試験にのぞめれば合格に近づけるでしょう。また,中1・2生と小学生は学年の終わりですから,次の学年に向けてやるべきことをやっていきましょう。特に中学生は試験に追われることもありませんから落ち着いて勉強ができます。今までのように英文和訳,地図・年表作り,また普段はできない読み物に挑戦する予定です。 ♥受験生の生活♥公立高校の学力検査 穏やかなお天気で私立の入試が終わりました。次は公立の学力検査です。あと少しの日数を残すのみですが,体調に気を付け勉強に励んでください。 ○朝食を抜かないようにしてください。朝食抜きは,エネルギー切れになります。試験の朝は、炭水化物をたくさん取ってください。 脂肪の多い肉類は控え,ご飯・パン・バナナ等で炭水化物をとり,体を温めるためにタンパク質が豊富なみそ汁・牛乳・卵などがよいそうです ○公立高校の学力検査は20分の長い休憩時間があります。参考書に目を通すことはもちろん,深呼吸や軽いストレッチなどで,体の緊張をほぐすのも良いことでしょう。また,水分補給やトイレなどにも注意が必要です。 ○勉強は基本的なことのおさらいをしておきましょう。特に,理科や社会の用語を確認すると良いでしょう。 ○受験当日の受験票など持ち物のチェックも忘れないでください。飲み物や軽食なども用意すればよいと思います。飲み物はお茶やスポーツドリンクが良いかもしれません。 —————————————————————————————————————————————————— |
||||
2016年1月25日(木)No.326 私が昨年から取り組んでいる「問題を作る」問題は,参考書や問題集でたまに見かけますが,そのための問題集はないようです。つまり問題を作る私には見本というかお手本がありません。子ども達でいえば,今まで見たこともない問題に出会ったという感じでしょうか。どうすればいいだろうかとおろおろしたり,何か役に立つものはないかと参考書を見たり,子ども達とそう変わらないなあと苦笑いしています。 書かれた条件に合わせて問題を作ってもらいます。その条件は問題集や教科書に出てくる,しかも子ども達が解いたことのある問題を想定しています。ですから,解いてきた問題に似せて作ればいいと安易に考えていましたが,そう簡単なものではないようです。思えば文章を読むことと書くことは全く違うという当たり前のことに行き着くのかもしれません。 低学年には九九の問題を作ってもらいました。文を書くなどあまりないでしょうから,初めは戸惑ったようですが要領が分かると比較的スムースに進みました。この調子でいけばと思っていましたが,足し算と引き算の問題を作ってもらうと意外なことに苦戦しています。確かに少し要領が違い,まごついている感じです。もう少し練習すれば慣れてくるでしょう。 何にせよ,作る本人は大変なようですが,見ている私にはとても勉強になります。倍を求める割り算の問題を作ってもらっているときには,式を立てるテクニックに気がつきました。これから説明に使えると喜んでいます。これからも何かを発見させてくれるかと楽しみにしています。 小学生にはバラバラにした四コマ漫画を,正しい順序に並べ替える問題もしてもらっています。これは書くことと比べそう難しくはないようです。上級生になるとほとんど間違えずにできます。そして並べた後は文章を書いてもらう,つまり四コマ漫画のストーリーを書いてもらおうと考えています。こちらは,以前低学年でやってみたのですが,やはり相当難しいようで,途中で断念しました。4年生くらいなら大丈夫かと思っています。でも,ひな形を用意する必要があるかと思っていますので,もう少し後になるかもしれません。しかし,是非してみたいと思っています。 そして四コマ漫画の並べ替えから,中学生に新聞記事の並べ替えをしてみました。これは結構難しいものでした。情けないことに,問題を作った私が正解を出せないということが何度かありました。新聞記事の並べ替えは国語の練習ということではありますが,社会的なことにも関心を持ってもらえればと,欲張った考えで始めてみました。「二兎を追うもの一兎をも得ず」といいます。しかし「一挙両得」とも言います。何とかこちらも軌道に乗せてやっていきたいと思っています。 こんなことをやってみようと思ったのは,おそらく久しぶりに低学年の子をみることになったからで,子どもたちに感謝しなければなりません。 子どもたちからヒントを与えてもらってやり始めたことを,まるで新年の抱負を語るように書いてきました。しかし,この年になっても新しいことに気がついたり,新しいことに挑戦できるとは,私もまだまだ捨てたものでもないかもなどと思ったりしています。とはいうものの,どの程度できるかわかりません。問題作りなどプリントが間に合わず手書きでしのいだりしているのが実情です。何とか実現したいと思っています。 今年もよろしくお願いいたします。 ♥中3学力コンクール・連続模試♥ いずれも午前9時10分から始めます。午後までかかりますのでおにぎりなどの軽食でかまいませんので,昼食の用意をお願いいたします。 ♥中1・2学年末試験対策♥ 普段の曜日・時間帯とは異なりますので注意してください。また,変更もあるかと思います。その都度本人に連絡しますのでよろしくお願いいたします。2月14日は長時間の予定です,昼食をお願いいたします。 ♥気が付けば1月も終わりです。中3は学年末試験が済み,残るのは受験勉強だけとなりました。やりやすいといえばやりよいのですが,3年分のどこを捨てていくのか考えさせられます。中1・2は学年末テストの準備になります。ランクが決まります。しっかりと点数を取りたいと思います。 小学生用の「問題作り」の問題を作る作業が講習でストップしていました。ぼちぼちと作り始めていますが,文を書くのは子ども達にも私にも難しいものがあります。お互いに少し慣れが必要なようです。また,記事の並べ替えの問題のほうもと忙しげに考えています。 ♥イモリ…この頃はエサを食べています。講習で一日中ストーブをつけていたことも関係あるのでしょうか。何とか生きています。 —————————————————————————————————————————————————— |
||||
2015年12月25日(金)No.325 小学生用に「問題を作る」という問題を作っています。低学年の足し算・引き算から始め九九掛け算用のものを何題か作りました。 簡単だろうと始めましたが,低学年向けは意外に面倒でした。計算そのものは易しいのですが,問題に使える題材があまりないのです。重さは習っていないとかdLは習ったけれどmLはまだ習っていないといった調子です。 しかし,本当に大変なのは子ども達にわかるような例題を作ることでした。お手本になる問題ですから,子ども達がまねて文を書けるようになっていなければなりません。できるだけ身近にあってイメージできるものを使ってと題材は考えるのですが,文面は子どもにはわかりにくかったりしてしまいました。低学年と甘く見ていましたが,これから高学年の桁数の大きい数や少数の問題を作るつもりなのでとても参考になりました。 「問題を作る」ということは以前から割り算の練習の時にしていました。それも 出来合いの問題を使うといった程度で,足し算や引き算ではやったことはありませんでした。きっかけは,中学生の文字の式の分野の勉強です。 文字を使った問題になると何でも掛け算にしてしまったり,また引き算の式の順序が逆になったりといったことがよくあります。理由として問題をきちんと読んでいないということが考えられますが,「よく読んでと」指示し読み直しても間違いに気づかないということは普通にあります。 そして,同じタイプの問題を同じように間違い続けますから,単純に読まないからとはいえないように思いました。それよりも文面から何かイメージするといったことが全くないことが原因ではないかと感じました。読めばわかるとは言いますが,自分で文にしてみた方が少しでもイメージを作るには役立つのではないかと考えたからです。 子ども達の評判はあまり芳しいものではありません。いかんせん,始めたころは何を求める問題にすればよいのかさえわからないといった調子でした。それでも,何題か作ればコツがわかるようになり上手に作るようになります。しかし,九九の一ケタの掛け算などで私が題材に困り,3人組のトリオなどといった子ども達には耳慣れない言葉を使うと何を計算すればよいのかわからなくなってしまうようでした。題材と文面はまだまだひと工夫が必要です。 算数の問題を作ってもらうのですが,思っていたこと以外の効果があるようです。当然のことですが,問題は相手に何が書いてあるかをしっかりと伝える必要があります。そのためには「何が」とか「何を」といったことをしっかり書かなければなりません。作文の練習は学校でやりますが,意識的に何かを伝える文を書くことはないのではないでしょうか?伝えたいことをしっかりと書くよい練習になっていると思います。主語・述語・目的語などと説明はしませんが,自然に子ども達は文を作る要素や構造を身につけるのではと期待しています。 「問題を作る」問題の難関は,私が子ども達にわかりやすい例文を書くことと適切な題材を思いつくかということでしょう。予想外に面倒なことでしたが,問題を作っている子ども達とのやり取りは面白く楽しいものです。子ども達がどう感じているかはわかりませんが,これからも続けていこうと思っています。 ♥懇談には,たくさんのお母さんに来ていただきました。師走のお忙しい中,子ども達や学校の様子を聞かせていただきありがとうございました。冬休みの講習など今後の勉強を進めていきたいと思います。なお,お忙しくて懇談にこられなかった方は時間をとりますので気軽に声をおかけください。 ♥まだまだと思っているうちにこんな時期になってしまいました。暖かく,久しぶりに雪のほとんどないクリスマスイブでした。暖かいせいか風邪の子もいるようです。冬休みで生活リズムが変わります。体調には十分気をつけてください。 今年も色々とお世話になりました。何かと至らない点があり,気になることがあったかと思います。気がついたことをご指摘下されば有難いと思います。来年もよろしくお願いいたします。受験生には三月までお預けかもしれませんが,良い新年をお迎えください。でも,受験生も正月くらいは,ゆっくりしてください。
♥イモリは二度目の冬を迎えました。このところ十日に一度程度の餌になっています。水草を食べるのだろうかと思ったりもしますが定かではありません。肉食と信じていましたが,雑食性なのかもしれません。いずれにせよ無事,二度目の冬を越せるのでしょうか? —————————————————————————————————————————————————— |
||||
2015年11月25日(水)No.324 期末試験の範囲に動物のなかま分け,分類の勉強がありました。試験勉強のプリントに,動物はどのようにして仲間を増やし子孫を残すかという問題がありました。鳥や亀は卵で仲間を増やします。じゃあ,人や犬はときかれ,思いつかなかったのか,つい「赤ちゃん」と言った子がいました。意表をゆかれた思いで思わず「うーん」とうなってしまいました。間違いではないけれど,はたして点数をくれるのでしょうか? 普通に使っている言葉が使われないといったことが勉強にはよくあります。この場合の解答は「子を産む」です。おそらく教科書やどの参考書を見ても「赤ちゃんを産む」とは書いていないでしょう。 勉強で使う用語は日常使う言葉に比べ,言葉の定義付けが細かいといえるでしょう。誰もが同じ意味で使わなければなりませんからやむを得ないのでしょう。でも,普段使うことのない「子」ではつまらないし,その結果理科に親しみを感じなくなるのかもしれません。 理科はこれからお天気の分野に入ります。とても身近な話ですし当たり前のことがよく出てきます。難点は赤ちゃんではありませんが,誰もが知っている当たり前のことをさも理屈っぽく説明することでしょうか。 例えば夏は南風が多い,暑い夏に寒い北海道よりももっと寒い北極の方から風が吹くはずもないでしょう。教科書には南にある小笠原気団が発達し南高北低の気圧配置になるなどと書いてあります。まあ,風が吹く仕組みとしてはそうなのですが,南は温かく北は寒い・夏は南風冬は北風,誰もが知っていることがなんだか縁遠いものになりそうです。 子ども達に英語と日本語との違いを説明するときに,私自身はやったこともないし子ども達がやる必要もないことですが,「Iを俺,youをお前とかてめえとか訳しても点をくれるのかな。」ということがあります。どうなのでしょうか? 意味は間違っていなくても,ふさわしい訳でないことは間違いないと思います。場面を考えれば誤訳になって×にされても仕方がないかもしれないと思います。なぜかといいますと,教科書に「てめえ」などといった言葉を使う,例えばけんかやもめ事といった場面は一切出てこないからです。 「うーん」,世界に通用する英語学習というのが文科省の看板になっていたかと思います。世界に通用するということは問題点について交渉する能力が必要になってきます。みんな仲良くの場面ばかりで大丈夫でしょうか。交渉と喧嘩は違いますが意見が違い論争する場面があってもよさそうです。それはさておき,教科書がもっと身近に感じられるようになればよいというお話でした。 ♥学力C…北海道学力コンクール事務局の集計による平均点です。 五教科総合…A167,B169,C176点(裁量問題191点,標準問題208点) カッコ内はこの春の入試の点数に換算した点数です。 総合A,Bより少し易しかったようです。科目別のA・Bの平均点は以下のようになりました。理科が易しかったようです。 総合A…国語36点,数学30点,社会35点,理科30点,英語36点 総合B…国語39点,数学31点,社会31点,理科33点,英語37点 総合C…国語37点,数学33点,社会33点,理科37点,英語37点 ♥定期試験が終わりました。よく勉強をしたと思います。中3は何となく一段落した感じです。しかし冬休み明けにすぐ学年末試験,入試となります。追い込みの時期になりました。心して勉強に取り組まないといけません。 ♥分かるところから…ジグソーパズルは,まず4隅のピースからまわりをつくっていく,それともわかりやすい模様の部分を作っていくかと思います。場合によっては同時進行でしょうか。複数で作るときは分業したりします。おおよその形が出来上がれば残りを当てはめて完成するといった手順でしょう。 分かりやすく簡単なところから手掛け,全体が見えてくると難しいところもわかりやすくなるという見本です。ジグソーパズルですと当たり前のことですが,勉強になるとどうもいけません。難しいわからないところから始めてしまうようです。英語に多いようですが意味の分からない単語や言葉があるとそこで止まってしまうことが多いのです。後の部分を読めば,その単語や言葉の意味がぼんやりとわかったり,問題を解くのにあまり重要でないことがわかったりすることはよくあります。わからないことを知りたいというのは大切な気持ちですが,周りを見ることで見えてくることがあります。よく見るようになってほしいと思いジグソーパズルの話に限らず,ゲームの話などこの頃よくしています。 ♥イモリ…水草を入れ,住環境をよくしました?寒さのせいかあまり餌を食べません。 —————————————————————————————————————————————————— |
||||
2015年10月26日(月)No.323 プロ野球のレギュラーシーズンが終わりました。新聞は何となく目を通しますが,あまり選手の名前や背番号もわからなくなっています。それでも,日ハムの4番バッターの名前はわかります。残念ながら背番号はわかりません。昔のような熱意はなくなったということでしょう。 その4番ですが,栗山監督が中田選手を4番に抜擢し,全然打てない時期も代えずに4番として使い続け,今の中田選手があるのだそうです。才能を信じた監督と期待に応えた選手という,幸せな構図です。 ある選手を4番として使うということは4番という役割を考えているからであり,1番の役割は違うということだと思います。打順には役割分担があるということです。野球に限らず,団体スポーツは役割分担があるのが普通だと思います。ワールドカップで一躍有名になったラグビーだと,フォワードやバックスとかで役割が違います。役割が違えば練習方法も違って当たり前かと思います。 4番は4番として育てる,一番を打つ選手と同じ練習をしているとは思えません。少し意味合いが違いますが,相撲のような個人競技でも横綱は勝ち続けることでひとりでに横綱になるのではないそうです。地位にふさわしく横綱として周囲が接することによって横綱に育つと聞いたことがあります。 こんなことはスポーツに限らないと思います。エリートはエリートとして育てる,帝王学ということが言われるのですから,そういったことは昔から普通にあることかと思います。その代表は防衛大学校でしょうか。大学校を卒業したばかりの二十歳を少々過ぎた若造が自衛隊員の序列の真ん中あたりの地位につきます。そして何人かの部下を率い,その命を預かるのです。上に立つものとして教育を受けてこなければ,命を預かるなど恐ろしい話です。組織が大きくなると自衛隊ほど極端ではないにしても,似たようなことはあるかと思います。 命を預かるといえば,医者はその最たるものでしょう。当然命を預かるものとして教育を受け,そう育つのでしょう。高給を取るのもうなずけるところです。 ひとりでに育つのではなく,人は人が育てます。エリートとして育てるためにはエリートとして接しなければなりません。同じように,大人として接しなければ子どもたちは大人になれないに違いありません。大人でない子どもに大人として接する,なんだか矛盾した言い方ですが,少しずつ一人前の人間として接していかなければいけないということだと思います。 大人が子どもをどう見ているかということがその子に大きく影響することもあるかと思います。つまらない例ですが,「お前は体が弱い」と私はよく親から言われました。親が子を思う気持ちからの言葉には違いないのですが,「そうなんだ」と私は思ってきました。確かに時折長期に学校を休んだりしましたが,大病もしなかったのですから弱いなどと思う必要はなかったかと思います。そのせいだと言えませんが,スポーツや体を動かすことは避けてきたようなところがあるようです。自分でやればもっと楽しめたかもと残念に思うこともあります。 ♥塾生の通っている中学は,北区か札幌市か知りませんが,学力が低く最下位争いをしているそうです。事実がどうなのか確かめたことはありませんが,子ども達は学校でよく言われているようです。子ども達の話を聞いていると,「お前達は出来が悪い」といわれているように私には感じられます。今現在最下位だとしても,「出来が悪い」と子ども達に言い続けると,本当にできの悪い子ども達ができてしまいそうです。「三日会わざれば括目してみるべし」,人は変わります。まして子ども達は発展途上です。どう変身するやもしれません。できる子として育てていく必要があるのだろうと思っています。 ♥学力B…北海道学力コンクール事務局の集計による平均点です。 五教科総合…169点(裁量問題191点,標準問題208点) カッコ内はこの春の入試の点数に換算した点数です。 総合Aより2点高くなっています。2点程度ですからAと比べ難易度はあまり変化なかったといえるでしょう。科目別のA・Bの平均点は以下のようになり,国・理は易しくなり,社が難しくなりました。 総合A…国語36点,数学30点,社会35点,理科30点,英語36点 総合B…国語39点,数学31点,社会31点,理科33点,英語37点
♥丸のみのイモリ…水槽を大きくして石など入れたので,水替えの手間がかかるようになりました。石を洗わなくてはいけないし水槽の洗うべき面積も増えました。別にイモリが悪いわけではありませんが,ブツブツ「めんどくさい」とつぶやきながら水を取り替えています。 エサは生の豚肉や鶏肉がいいようで,2・3日に一かけで間に合うようです。吐き出したこともありますが,ちょっと大きすぎたかと思うような切り身も呑みこんでしまいます。勉強もイモリのように呑みこんでくれると楽なのになどと思いますが,そうは簡単にはいかないようです。切り方に相当の工夫が必要なのでしょう。 —————————————————————————————————————————————————— |
||||
2015年9月28日(月)No.322 中1の数学は文字の式が終わりました。文字の式は最初に掛け算・割り算の練習をします。掛け算は数字と文字をくっ付けて書き,割り算は分数にするという練習です。小学校でやってきた計算とは全く異なり,計算らしい計算はありません。そして,「足してはいけない・引いてはいけない」といったことが出てきます。文字の式の練習で意外に難しいのが「足してはいけない・引いてはいけない」です。つまり計算しないことです。 小学校でさんざん計算練習をしてきていますから,計算せずに式が答えになるということに違和感を覚えるのでしょう。数学と小学校の算数との違和感は方程式なるともっと大きくなるようです。方程式は移項という方法を使い,文字式の形を変えていく練習といっていいかと思います。式の形を変えるといっても,一度に何もかも変わるわけではありません。移項すれば符合を変えなければなりませんが,移項しないものは,何も変わらないので,そのまま書かなければなりません。変わらない部分もあれば変えなければならない部分もあります。この変わらない部分,何もしないのですが,それがやはり難しいようです。 計算をしないのも大変ですが,何もしないでそのまま書くというのも難しいようです。計算をすると数値が変わっていくのが当たり前だからかもしれません。 「何もしない」,ほったらかしにしておくといったイメージが強い言葉で,あまり良い意味で使う言葉ではないようです。でも,ときには何もしないことが,数学ではありませんが,必要なようです。 子ども達の勉強を見ているということは,間違はないかをチェックしているという面があります。ですから,子ども達が間違えると「違うよ」と声をかけることになります。声をかけるのが当たり前のようですが,声をかけず何もしなければよかったと思うことがしばしばあります。 一連の問題を解いているときは,後に続く問題を解いていくことで前の問題の間違えに気づくことがあります。いえ,試験を考えれば気づくようにならなければならないのです。私が声をかけるということは子ども達が自ら間違いに気づくチャンスを奪ったことになるのです。それこそ間違いに気づいても「何もしない」ことが大切なのです。また,間違えたまま子ども達がどうするのか最後まで見届けることも時には必要です。子ども達の考え方や間違え方のパターンなどは,最後までどうするのか見てわかることがあるからです。 しかし,間違いに気がつくと,つい「違うよ」といってしまいます。何もしないのは子ども達と同じようになかなか難しい私です。 「小さな親切,大きなお世話」とも言います。良かれと思ってしたからよいというわけでもありません。どこから,あるいはどこまで何もしないで見ていればいいのか?学校の勉強は間違えたからといって命に差し支えはありません。何もしなくてもちょっと安心です。しかし,勉強だって適切な場面で適切な声をかける必要があるのは当然です。どのような場面でどのように声をかけるのか,あるいはかけないのか,気をつけてやっていこうと思います。 ♥学力A…北海道学力コンクール事務局の集計による平均点です。道コン受験生の集計ですから,各中学の平均点よりは高くなっています。 五教科総合…167点(裁量問題191点,標準問題208点) カッコ内はこの春の入試の点数に換算した点数です。数字で見ると,総合Aはこの春の裁量問題よりも難しかったということになります。科目別の平均点は以下のようになり,理・数が難しかったようです。 国語36点,数学30点,社会35点,理科30点,英語36点 ♥副教科と侮らないでください…音楽,技家,保体の3教科の試験がありました。受験科目ではありませんから副教科と言われ,何となく軽く見られがちです。しかし,内申点を考えれば馬鹿にできません。それどころか,貴重な得点源だと考えるべきです。試験の比重が小さいとはいえ,授業時間が少なく試験範囲は狭く得点しやすいはずです。国語や数学の5と音楽や保体の5は同じ5なのです。授業時間数を考えると副教科の5は効率が良いと思います。現在の制度では副教科を4以上でまとめなければA・B・Cといったランクを取るのは大変難しいでしょう。副教科もしっかり点を取りましょう。 ♥足るを知るイモリ…ゆで卵の白身をやってみました。白身が大きすぎたらしく,丸呑みできずに吐き出しました。二つに割ってやるときれいに二つとも呑みこんでしまいました。もっと食べるかと思いやってみましたが見向きもしません。ガツガツしないところが偉いなあと思ってみていました。しかし,二つに割ったとはいえ,イモリの胃の中に白身のかたまりが入っています。たぶん消化するまで胃には何も入らないでしょう。「足るを知る」というよりは「食べられない」というのが本当なのでしょう。 —————————————————————————————————————————————————— |
||||
2015年8月26日(水)No.321 計算をしてみて,妙な答になってしまった。きっと間違えたに違いない。まず最初に確かめるのは,計算に手違いはなかったかどうか。計算には間違いがなかった。次は,やり方を間違えたに違いない。計算を変えてみる。掛け算をしておかしかったから,割り算にしてみる。割り算でおかしかったら割る数と割られる数を入れ替えてみる。それでだめなら……。 小学生の小数の乗除,掛けるか割るかを迷う文章題でよく出会う場面です。試行錯誤をし,正しい答を探す。特に珍しい場面ではないと思います。何度か計算して試してみるというのもそれなりに有効な方法かもしれません。試験の時でも計算を速くできる子にとっては特に差し支えはないのかもしれません。でも,数字だけを使って何種類かの計算を試してみるというのは感心しません。文章中に何か手がかりがあるはずです。選択肢が少ないときはよいのでしょうが,もし,ジグソーパズルのように,たくさんの選択肢があるときは動きが取れなくなります。ジグソーパズルならば,やみくもに当てはめるのではなく周りの色や模様の関係をよく見てピースを絞り込むことが必要でしょう。 ジグソーパズルとは事情が少し違いますが,中学では,変な数字の答になったという試行錯誤が使えなくなります。それは,中学になると実際の数値を使った計算の機会が少なくなるからです。文字の式を使うことになり,大きい小さいといった数量感覚が感じられなくなります。アルファベットの式ですから,日常生活の感覚とはかけ離れたものになります。そのため,計算をやり直すなどやりようもなく,問題文だけで計算式を考えなければなりません。 中学の数学になると計算そのものは小学校高学年の計算よりも簡単になります。それどころか足し算や引き算をしないで答えが式になる,つまり計算をしないということもあります。実はこれが子ども達には大変ことのようです。同じように割り算を分数にするということも,小学校で一応習ってはいるのですが難しいことのようで,割り算をやって割り切れなくて困るということになります。 足したり引いたりしない,計算練習をたくさんやってきた子ども達にとって,計算せずに答えになるというのはとてもおかしなもののようです。方程式の練習で式の一部分は何もせずに書くだけということがあります。これもなかなか難しいようです。計算も何もしないということは思った以上に難しいことのようです。 計算問題,計算をしなさいとあるからそうなのでしょう。でも最後の最後に式の形で終わる。私など計算しない計算などしても意味がないと当たり前に思っていますが,足しても引いてもいけない,子ども達にはなかなか納得がいかないようです。なんだかもどかしく思いながら計算練習をさせていましたが,「そうか計算問題とか計算練習と言わなければいいのかも,式の変形の練習と言い換えてみよう」と思いつきました。長年の習慣がそう簡単に変わるとも思えませんが,まずはやってみるかと思っています。そんな甘くはないと思いながら,こんなことでうまくいくのなら楽でいいのにと思っています。 さて,最初に書いた文章題を解くには,試行錯誤ではなく,日ごろから問題文をよく読む必要があるという,ごくありふれたことになります。 ♥ローソク出せ…やらない地域があるそうですが,塾の近辺では昔から行われています。子ども達が「ローソク出せ……」と家の前で歌い,お菓子をもらうという七夕の行事です。お菓子を毎年用意するのですが,ここ数年は子ども達があまり来ません。禁止されているとかいう話も聞きます。年に一度の,子ども達が楽しみにしている行事だと思っているので,禁止とは意外です。 今年もあまり来なかったのですが,驚いたことに子ども達は「お菓子をもらいに来た」と口頭で言うだけで「ローソク出せ」の歌を歌わないのでした。「歌わないとあげないよ」と言ったのでようやく歌いましたが,歌うことが禁止なんでしょうか。何でも禁止する時代なのでしょうか。なんだか子ども達が気の毒なのと,ぎすぎすした人間関係のように思えてさびしく感じました。 中3は試験が9月から11月半ばまで続きます。長丁場のうえ,2学期は盛りだくさんの行事があります。体調を崩さないよう気をつけて勉強してください。 1・2年生は期末テストまで時間がありますが,試験前に慌てることのないように,ワークなど日ごろから少しづつこなし,ためないようにしてください。 ♥中3学力テスト対策…講習後,土または日曜に対策勉強と模試を行います。 ♥定期試験対策♥ 上中は中間試験として5教科の試験があります。他の中学は音楽・保体・技家の試験が予定されています。副教科と呼ばれていますが,内申点に変わりはありません。時間配当からいえば,わずかの時間で好成績を狙える,効率的とさえいえます。試験が近くなった週末に,試験勉強をする予定です。音楽・保体・技家のワークを忘れずに持ってきてください。 ♥イモリ…水槽を新しくしました。少し大きめの水槽にし,石など敷いてみました。見場はよくなったといえますがイモリにとって居心地はどうなのでしょうか。 —————————————————————————————————————————————————— |
||||
|
||||